フォルクスワーゲン ティグアン、パサート、そしてゴルフ8.5を発表

フォルクスワーゲン ジャパンは2024年7月3日、年内に導入予定の大幅アップデートされたゴルフ8.5、新型パサート、新型ティグアンを公開した。展示された車両はすべて左ハンドル仕様で、日本市場向けの右ハンドル仕様は今後生産が開始されることになる。

■新型ティグアン
第3世代となる新型ティグアンは、本国では2023年秋に発表され、デリバリーは2024年2月ころから開始されている。

新型ティグアンはMQB evoプラットフォームを採用しているが全長は4540mmでわずかに長くなったが、全幅、ホイールベースは従来と同じだ。デザイン的には従来型よりボンネットの厚みを増し、よりSUVらしいフォルムになっている。その一方で空気抵抗はCd=0.33から0.28へと大幅に改善されている。

新たな技術として、アダプティブシャシーコントロールがDCC Proに進化し、このクラスで初となる伸圧独立制御式の連続可変ダンパーを採用したほか、従来のマトリックスヘッドライト“IQ. LIGHT”が“IQ. LIGHT”HDへ、インフォテイメントシステムは新世代設計となる“MIB4”へと進化を遂げ、プレミアム・セグメントと同等の最新技術を取り入れている。

“IQ. LIGHT” HDは、EleganceとR-Lineに標準装備されるが、片側1万9200個の高精細なマルチピクセルLEDを搭載し、従来よりも細かい制御が可能になったことで、夜間や暗い場所での走行がより快適かつ安全になっている。

MQB evoアーキテクチャーによりDCC Proと電子制御デファレンシャルロック(XDS)を協調制御する「ビークル・ダイナミック・マネージャー」をフォルクスワーゲンとして初採用。走行状況に応じて4輪独立で可変制御することで、より正確で、安定性の高いステアリング特性を実現している。

また、進化した駐車支援システム “では、ステアリング操作のみならず、アクセル・ブレーキも自動操作される。新たに搭載されたメモリー機能では、駐車スペースの50m手前からの操作を記憶することができ、最大5件までメモリー登録可能だ。

センターコンソールに配置された新しいドライビング・エクスペリエンス・コントロールはオーディオの音量調整や運転モードの選択といった機能へのダイレクトなアクセスを実現する。

ベースグレード以外のEleganceとR-Lineには空気圧式マッサージ機能を運転席に標準設定。さらにオプションのレザーシートパッケージ装着時には、8種類のパターンから選択できる空気圧式マッサージ機能を運転席・助手席の両席に搭載している。またシートベンチレーション機能により、乗員とシートの間にこもった熱を逃し、快適性を維持するほか、外気温を検知してシートヒーター・ベンチレーションを自動的に作動するよう設定することも可能だ。

パワートレインは、ティグアンとして初となる1.5L eTSIマイルドハイブリッド(FWD)と、日本でも人気の高い2.0L・TDIクリーンディーゼルエンジン/フルタイム4WDシステム「4MOTION」という2種類ラインナップとしている。

1.5L eTSIガソリンターボエンジンは、最大出力110kW (150ps)、最大トルク250Nmの最新世代EA211 evo2エンジンだ。アクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)が強化され、4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止して走行することで効率を向上。

走行中にエンジンの停止・再始動を行ない、コースティング走行に切り替えることも可能。これにより100km走行あたりで最大0.5Lのガソリン節約に寄与している。

そして48Vリチウムイオンバッテリーと、オルタネーターとスターターの役割を果たす48V水冷式ベルトスタータージェネレーターを組み合わせた、48Vマイルドハイブリッドシステムを初搭載している。48Vベルトスタータージェネレーターはモーターとしても機能し、発進時トルクをアシスト。燃費向上に寄与するだけではなく発進・加速もサポートする。

2.0L TDIディーゼルターボエンジンは142kW (193Pps)の最高出力と、400Nmの最大トルクを発生させるEA288 evoエンジンだ。SCRシステムを2つに増やすことで窒素酸化物(NOx)の排出量をさらに削減するツインドージングシステムを搭載。

グレード展開は、1.5L eTSIエンジン、2.0L TDIエンジンともに”Travel Assist”や”Lane Assist”、 レーンチェンジアシストシステムの”Side Assist Plus”など、最新の運転支援システムを標準装備としたエントリーグレード「Active」に加え、LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT HD”や運転席/助手席のシートマッサージ機能を標準装備した「Elegance」、そして専用エクステリアを身に纏い、専用シートや20インチアルミホイールを装着した「R-Line」という3グレードを設定し、計6グレードのバリエーションとなる。

なお新型ティグアンは9月から予約受注を開始し、デリバリーは11月以降の予定となっている。価格は現時点で未定となっている。

■新型パサート
9代目となる新型パサートは、本国では2023年9月に初披露され、2024年2月からデリバリーが開始されている。

新型パサートは、MQB evoプラットフォームを採用しているが、ボディはついにステーションワゴンのボディのみに絞り込まれ、セダンは廃止された。

従来よりボディを拡張し、ひとクラス上のセグメントに相当する4.9m級のボディサイズとなっている。特に50mm延長されたホイールベースによりリヤシートの居住性が向上し、多人数乗車でも快適に過ごせるゆとりあるボディサイズとなっている。また、最大1920Lの荷室容量は、日本のステーションワゴンとして最大級の容量を誇る。

MQB evoアーキテクチャーにより、多くの最新技術を採用しており、従来のアダプティブシャシーコントロールは2バルブ式のDCC Proへと大幅な進化を遂げ、新次元の快適性を実現し、軽快なハンドリングとコンフォートモードでは快適なフラットライドを実現している。またこのDCC Proと電子制御ディファレンシャルロック(XDS)を統合制御することでより高次元の走りを味わうことができる。

パワートレインは1.5L eTSIマイルドハイブリッドシステム(FWD)と、AWDは2.0L TDIクリーンディーゼルエンジン+4MOTIONの組み合わせに加え、従来よりEV走行レンジを延伸させたプラグインハイブリッドのeHybridをラインナップしている。

48Vマイルドハイブリッドとなった1.5L 直列4気筒ガソリンエンジンは、高効率なミラーサイクルを採用し、さらに可変ジオメトリターボを組み合わせるなど、省燃費とトルクレスポンスを両立させた最新スペックのエンジンだ。制御を最適化し、気筒休止とコースティング時のアイドルストップ時間を拡大したアクティブシリンダーマネジメントACTも装備している。

2.0Lの直列4気筒ターボディーゼルは、2200barのコモンレール高圧噴射、2連式SCR噴射を採用したツインドージング型で、高いNOx除去能力と優れたレスポンスを実現した最新世代のディーゼルだ。日本仕様ではこのTDIエンジンと4MOTIONとの組み合わせで展開する。

PHEVであるeHybridは1.5L eTSIをベースにやや低い圧縮比など専用チューニングとしている。システム総合出力としては150kW/350Nmを発生し、容量19.7kWhのリチウムイオンバッテリーを使って120km超のEVレンジを実現。

運転支援システムでは、進化した駐車支援システム Park Assist Plusでは、ステアリング操作のみならず、アクセル・ブレーキも自動操作。新たに搭載されたメモリー機能では、駐車スペースの50m手前からの操作を記憶することができ、最大5件までメモリー登録可能だ。

グレードは、Travel Assistやレーンキープアシストシステム、 レーンチェンジアシストシステムなどの最新の運転支援システムをすべて標準装備としたElegance Basic(1.5eTSIのみ)をエントリーグレードに設定し、15インチの大型タッチディスプレイを備えた純正インフォテイメントシステム「Discover Pro」”やヘッドアップディスプレイを標準装備にしたElegance、そして専用エクステリアとし、専用シートや19インチアルミホイールを装着したR-Lineの3グレードを設定し、計7グレード展開となる。

なお、新型パサートは9月から予約受注を開始し、11月頃からのデリバリーが予定されている。価格は現時点で未定となっている。

■ゴルフ8.5
現行のゴルフ8は、大幅なアップデートを受け2024年1月に本国でワールドプレミアが行なわれた。日本では9月から予約受注が開始され、デリバリーは2025年1月頃からが予定されている。

新型ゴルフ、ゴルフ ヴァリアントはインフォテイメントシステムを刷新するとともに、内外装をアップグレードし、特に日本初採用となるイルミネーション付きVWエンブレムがフロントデザインをよりいっそう際立たせる。

このニューモデルに搭載される最新のインフォテイメントシステム“MIB4”はインスツルメントパネルに設置された12.9インチ大型タッチディスプレイが前方視界を遮らない位置に配置され、ドライバーに向けて角度を付けることで、視認性を向上。頻繁に操作するエアコン温度設定や音量設定は、ディスプレイ下部に配されたバックライト付きタッチスライダーバーで操作性を向上。

メニュー構造も大型画面を活かすように改良されており、画面の上下の帯には使用頻度の高い機能へのショートカットやエアコンの設定状況が常時表示されるなど、ホーム画面での情報の一覧性が向上している。またディスプレイの演算処理も向上しており、地図スクロールなどのレスポンスも改善されている。

MIB4ではIDA(アイーダ)ボイスアシスタントと呼ばれる音声による機能操作が搭載されており、インフォテイメントやエアコンなど多くの車両機能をコントロールできる。デフォルトでは「Hello, IDA(ハロー・アイーダ)」もしくは「Hello, Volkswagen」で起動し、この起動コマンドは任意の言葉に変更できる。音声認識は車載コンピューター内で行なわれるため、クラウドアップロードが必要な方式に比べて反応速度が早いのが特長だ。

パワートレインは2種類の出力の1.5 eTSI・48Vマイルドハイブリッドシステム(85kW/116psまたは110kW/150ps)のガソリンエンジンと、先代に引き続き設定されるデュアルAdBlue噴射機構、ツインドージングシステムをそなえた2.0 L TDIクリーンディーゼルエンジンを用意。さらにハッチバック伝統のスポーツグレード「GTI」には2.0 TSI(195kW/265ps)エンジンがラインナップされる。

これまでActiveグレードには1.0 LのeTSI直列3気筒エンジン(81kW/110ps/200Nm)、StyleとR-Lineには1.5LのeTSI直列4気筒エンジン(110kW/150ps/250Nm)が搭載されていたが、新型では最新世代のEA211 evo2エンジンとなるのと同時にすべて排気量の1.5Lに統一され、グレードによって85kW/116ps/220Nmと110kW/150ps/250Nmの出力違いのエンジンに刷新されている。

グレード展開は、Travel Assistやレーンキープアシストシステム、レーンチェンジアシストシステムなどの最新の運転支援システムを標準装備としたエントリーグレードのActive Basicから、専用エクステリアやシートを装備し、18インチ・アルミホイールを装着したR-Lineまで、ハッチバックおよびVariantそれぞれ8グレードに加え、ハッチバックには伝統のスポーツグレード「GTI」が設定される。

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