フォルクスワーゲンは2018年10月26日、フラッグシップのアルテオンに「エレガンス」を新設定し、発売を開始した。アルテオンは2017年10月に発売したが、1年弱で2000台以上と、想定を上回る売れ行きとなった。
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アルテオンが支持されている理由は、クーペのようなデザインでありながらDセグメントでトップレベルの広い室内空間や大きなラゲッジ容量、280psのTSIエンジンと4モーションを組わせ、スポーティで快適な走り、フラッグシップに相応しい高い質感を実現している。また、先進安全システムをフル装備していることなどが挙げられる。
一方で、アルテオンの導入にあたって「TSI 4MOTION R Line」(ティーエスアイ フォーモーション アール ライン) というスポーティなグレードだけに絞り込んだため、ラグジュアリー系へのグレード要望もあり、今回の「TSI 4MOTION エレガンス」が追加設定されたわけだ。
これまでのR Lineとエレガンスの相違点は、エクステリアではフロント・バンパーのデザイン、20インチホイールのデザイン、フロントサイドのエンブレム、サテンシルバーのドアミラー、リヤスポイラーの有無といったところだ。フロントでは、アンダーグリルのデザインが横方向のラインが入ったデザインになっている。
インテリアは、R Lineはチタンブラックカラーだけの設定だったが、エレガンスはバレンシアブラウン、ミストラルグレーの2色を追加し、合計3色から選択できるようになっている。また細部ではインスツルメントパネルの加飾パネルがR Lineではアルミ仕上げだったが、エレガンスはモダンなウッド仕上げになっている。
また、R Line アドバンス、エレガンスに共通の新オプション「ラグジュアリー・パッケージ」(24万8000円)が新たに設定された。デンマークのDynaudio( ディナウディオ)製のハイエンド・オーディオと電動パノラマ・スライディングルーフがセットオプションとなっている。
なお、280ps/350Nmのエンジン出力、7速湿式DSG、ハルデックス製4MOTIONなどはR Lineと共通で、シャシーも共通だ。アルテオンはアダプティブ・シャシーコントロール(DCC)を標準装備しているため、コンフォート、スポーツなどを任意に選択できるため、タイヤ、サスペンションを含めて共通となっている。