フォルクスワーゲン・グループは2020年4月28日、フォルクスワーゲン乗用車ブランドの生産を行なうドイツ・ウォルフスブルグ工場で、午前6時半のシフトから車両生産を再開すると発表しました。
再稼働概要
当初は、稼働率を抑制し生産サイクルを長くしながら、1シフト体制でVWゴルフの生産を再開させます。このため約8000人の従業員が生産現場に復帰できました。そして水曜日には、ティグアンとトゥーラン、さらにセアト・ブランドのタラコ(Tarraco)の生産も始まることになっています。
ウォルフスブルグ工場で5月1日までに約1400台の車両が生産される予定です。また翌週はマルチシフトによる生産が再開されるため、生産台数は6000台以上に増加する予定となっています。これは、新型コロナウイルスのパンデミックが発生する前の生産量の約40%に相当します。
現在ドイツでは、販売店の約70%が営業を再開しており、顧客に車両を納車できるようになっています。3月中旬に生産が停止されてから、ウォルフスブルグ工場は、ツヴィッカウに次いで生産を再開したドイツにおける2番目の工場となります。
スロバキアのブラチスラバでの生産は、4月20日(月)から既に再開されています。各工場における生産の再稼働と生産の増加は、新型コロナウイルスの感染拡大により影響を受けているパーツの供給状況、ドイツやヨーロッパにおける各政府の要件、そして市場における販売の回復状況を考慮しながら行なわれることになっています。
5月4日(月)からのマルチシフトによる生産に合わせ、ドイツに拠点を置く約2600社のサプライヤーも、 フォルクスワーゲン本社工場向けの生産を再開しています。
安全対策
安全な職場環境を実現するために「100項目プラン」が採用されています。この計画では、人と人との距離および衛生面に関するルールが含まれています。従業員は、体温を測定し、健康チェックリストを確認し、作業着を着たまま出勤することが求められています。そして人と人との接触を避けるため、工場の連絡通路に迂回路が設置され、歩行中や会議中の距離を保つため、数多くのマーカーが床に設置されています。
こうした厳重な対策案である「100項目プラン」は、世界中の4万社を超えるサプライヤーおよび物流パートナーと共有しています。通常の稼働状況では、71か国から2600社のサプライヤー(その大部分はドイツを拠点)が、約2000台のトラックと100の鉄道車両により、毎日約2万1000種類の様々な部品をウォルフスブルグ工場に納入しています。また、1日当たり約180本の2階建て鉄道車両と約185台の陸送車によって、工場で生産された車両を出荷しています。
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