2018年6月24日、フォルクスワーゲンはパイクスピーク・ヒルクライムの歴史に新たなページを加えた。ロマン・デュマ選手は「I.D. R パイクスピーク」で、7分57秒148というコースレコードをたたき出した。これは、この競技の記録を塗り換え、内燃機関搭載車のタイムを破る記録だった。今回記録したタイムは2013年のこれまでの最速記録を16秒も上回り、同レース初の8分以下のタイムを実現している。
アメリカのロッキー山脈で勝利を挙げた3週間後、ロマン・デュマ選手は再びに「I.D. R パイクスピーク」乗り込み、今度はイギリスで7月12日~15日に開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で新記録を残した。
2018年で25周年を迎えた「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」には、20万人以上ものファンが集まり、ロマン・デュマ選手は大観衆の中、43.86秒とこれまでのEVの記録を3.5秒も更新した。
もちろん「I.D. R パイクスピーク」は海抜の高いパイクスピーク・ヒルクライムのために専用開発されたマシンだが、イギリスのグッドウッドでも圧倒的なパフォーマンスを証明し、「I.D. R パイクスピーク」の高性能を実証したのである。