ボルボ 新型フラッグシップEV「EX90」にGoogle HD(高精度)マップを搭載

ボルボ・カーズは2023年1月6日、新型EVフラッグシップSUV「EX90」に「Google HD(高精度)マップ」の搭載を発表した。自動車メーカーのために設計され、詳細かつ最新の道路情報を提供する総合地図で、LiDAR、カメラ、レーダーが一体となり、クルマの周囲を把握し、安全確保をサポートする高度運転支援システムを備えている。

ボルボ・カーズとその戦略的提携関係にあるポールスターは、Googleとの長年にわたる協力関係を継続し、最近発表されたボルボEX90とポールスター3を皮切りに、同社のHDマップ技術を車両に搭載する最初の自動車メーカーとなったのだ。

GoogleのHDマップを車両システムと統合することで、ボルボEX90に搭載された業界最先端のセンサーセットのデータとGoogleの正確な走行車線、位置情報データを統合し、将来の自動運転機能と同様に車線変更支援やボルボ・カーズのパイロット・アシスト技術などを提供することが可能になっている。HDマップには、車両の道路環境、つまり走行車線の位置や勾配、見通しの効かないカーブの先の道路形状などセンサー類では検知できない情報が含まれており、運転支援システムのより高精度な作動のために大きな効果を発揮するのだ。

ボルボ・カーズのハビエル・バレラCOO兼副CEOは、「当社の将来の車種ラインナップにGoogle のHDマップを追加することは、Googleとの戦略的協力関係の拡大を意味し、テクノロジーリーダーとの協業に対する当社のコミットメントを反映しています。Googleの HDマップを搭載することで、ドライバーにより楽しいドライブ体験を提供し、将来的には安全な自動運転の実現に貢献します」と述べている。

Google社のGeo Automotiveのヨルゲン・ベーレンスVP兼ゼネラルマネージャーは、「Googleの新しいHDマップは、世界をマッピングする私たちの長い歴史に基づいて、自動車メーカー向けに特別に設計されており、次世代のアシストおよび自動運転システムを強化するために不可欠な包括的な車線レベルと位置情報のデータを提供します。ボルボのような業界をリードする自動車メーカーと提携を続け、世界中のドライバーの安全と快適性を向上させることができることを嬉しく思います」と語っている。

Google HDマップの高精度で詳細な道路情報とボルボEX90のLiDARやその他のセンサーからのデータを組み合わせて、NVIDIA DRIVE AIプラットフォーム「Xavier」と「Orin」を搭載した車両のコア(統合中央制御)コンピューターシステムで処理されるようになっている。つまり、GoogleのHDマップのデータと、LiDAR、安全ソフトウェア会社のZenseact社が開発したソフトウェアを含めた車外センサーから収集した情報を組み合わせることで、より周囲の交通環境や車両状況が予測しやすく、安全で快適なドライブを実現することを目指しているのである。

将来的には、GoogleのHDマップは、ルーフ一体型LiDAR、レーダー、カメラ、超音波センサーからなるセンサーセットと組み合わせて、車両の環境把握をさらに向上させることで自動運転技術の導入も実現する計画になっている。

高精度マップの搭載車両について、日本国内限定ではスカイラインGT、アリア、セレナなど日産のプロパイロット2.0をはじめ複数車種が存在するが、グローバル・モデルでの採用は、このボルボ EX90が初となり画期的と評価できる。

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