ルノー・ジャポンは2015年9月22日、ルーテシアの新たな最高峰モデルとしてルノー・スポール トロフィーを発表。11月12日から発売する。また同日、ドイツのニュルブルクリンクサーキットでFF市販車最速タイムを更新した実績を持つメガーヌ ルノー・スポール トロフィーRの性能を受け継ぐ究極の5シーターモデル、 メガーヌ ルノー・スポールCUP-Sを60 台限定でリリースすると発表。こちらは10月30日からのデリバリーとなる。
発表当日の9月22日には静岡県の富士スピードウェイで記者会見が行なわれ、大極司社長がニューモデルをプレゼンテーション。さらに日本GPウイークということもあり、ルノーがエンジンを供給しているF1チームのスクーデリア・トロロッソに所属しているマックス・フェルスタッペン選手もゲストとして登場。実際にこの2台のホットマシンを富士スピードウェイで走らせるパフォーマンスも披露した。
まずルーテシアのルノー・スポール トロフィーだが、1.6L直噴ターボエンジンはこれまでのシャシーカップに比較して最高出力を20ps、最大トルクを20Nmもアップ。さらに6速DCTも改良され、パドルシフトのダウンシフト時を含めて、シフトスピードが従来より30%も高められている。また新たにアイドリングストップ機能も搭載され、燃費向上にも貢献している。
なお高速域での安定性を求めて、フロントが20mm、リアが10 mm車高が下げられている。そしてステアリングギア比が14.5:1から13.2:1に低められ、操縦性とダイレクト感を向上させている。価格は329万5000円だが、ボディカラーでオプション扱いのブランジーヴルナクレマット+ノワールプロフォンは21万6000円高、ジョンシリウスは15万6600円高となっている。
一方、メガーヌのルノー・スポール CUP-Sは、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットでFF市販車最速タイムを更新したトップモデル、メガーヌ ルノー・スポール トロフィーRと同じパワートレーンを搭載するホットハッチだ。レースやラリーで高い評価を受けるオーリンズ製ダンパー、軽量化に貢献するアクラポヴィッチ製チタンマフラーを装備する本格スポーツモデルでありながら、日常での使い勝手も犠牲にすることのない、究極の5シーターモデルだとしている。
このCUP-Sの主要装備は以下の通り。まずカーボンエンド付きアクラポヴィッチ製チタンマフラー 、オーリンズ製調整式ダンパー、スピードライン製19インチブラックアロイホイールとミシュランのパイロットスポーツカップ 2タイヤ、専用ロゴ入りF1 タイプエアインテークブレード、レザー&アルカンタラコンビのレカロシート、シリアルプレート、アルカンタラ素材のステアリング/サイドブレーキハンドル/シフトブーツなどだ。
メガーヌ ルノー・スポール CUP-S のメーカー希望小売価格は税込で456万円。ボディカラーでオプション扱いのブランナクレは2万1600円高、同じくジョンシリウスは15万6600円高となっている。