幕張メッセから東京ビッグサイトに会場を移して開催される今年の東京モーターショーに、ルノー・ジャポンは6台のクルマを出展する。そのうち「キャプチャー」、「カングー イマージュ」、「ウインド ゴルディーニ」、「メガーヌ グラスルーフ カブリオレ」の4台が日本初公開となる。
まず「キャプチャー(CAPTUR)」は、ルノーのこれからのデザイン戦略をカタチにしたコンセプトカーだ。“ふたりで世界を旅する”をテーマにしたクロスオーバーモデルで、ルノーの近い将来のロードカー・スタディモデルと位置づけられている。搭載しているdCi160ツインターボエナジー・コンセプトエンジンは、dCi130エンジンをダウンサイジングしてツインターボにしたもので、パワフルなパフォーマンスとCO2削減を両立させるユニットだ。これは、ルノーもダウンサイジングコンセプトを明確化したことを意味している。
このエンジンの排気量1598ccで出力は160ps。リッター当たり出力は100ps/Lに達する。最大トルクは380Nmを1750回転という低回転で発生させ、トランスミッションはEDC(DCTのルノー流の呼称)と組み合わされる。排出されるCO2は99g/kmとなっている。駆動システムではトランスファーにRX2を装備している。これはルノーが開発したセルフロッキング・デフで、滑りやすい路面でも確実に駆動力を確保することができるデファレンシャルだ。またヴィジオ・システムと呼ばれる、フロントガラス上部のカメラを使用したドライバー支援システムを装備しているのも注目される。
ジャパンプレミア2台目の「カングー イマージュ」はカングー ビボップと同じバンパーを装着し、明るいツートン内装としたカングーの追加バリエーションで、2012年に発売が計画されている。さらに3台目の「メガーヌ・グラスルーフ・カブリオレ」は全面ガラスの全自動格納式グラスルーフを持つオープンモデルで、これも2012年に日本に導入される予定だ。
4台目の「ウインド ゴルディーニ」はコンパクトな2シーターロードスターであるウインドのゴルディーニ・バージョンだ。日本にすでに導入されているルーテシア ゴルディーニ、トゥインゴ ゴルディーニと同様に、ブルーのボディーに2本の白いストライプを加飾したゴルディーニカラーで、専用デザインのホイールを装着したスポーツグレードとなる。このウインド ゴルディーニも2012年に発売される。
このほか、現行ラインアップの「メガーヌ ルノー・スポール」と「メガーヌ GTライン」が展示される。