アルピーヌ・ジャポンは2023年6月7日、フランスのル・マンで発表されたA110の限定モデル「アルピーヌ A110 R Le Mans」を日本市場にも導入すると発表した。
この限定モデルは、ル・マン24時間レースの100周年にあたり、最も権威のある耐久レースにオマージュを捧げる特別なモデルだ。
A110 R Le Mansは、レースに挑むような高揚感が感じられるモデルで、300psの出力を発生するエンジンに、車両重量はわずか1082kg。0-100km/h加速は3.9秒、そしてサーキットでの最高速度285km/hを実現している。
A110 R Le Mansには、アルピーヌが特許を取得したサスペンションが装着されており、車高を5%ダウンさせ、剛性を高めることでサーキットでの長い直線や高速コーナーの安定性を一段と高めている。
ベース・モデルはA110 Rに、ルーフ、ホイール、モノコック・タイプのサベルト製レース・バケットシートなど、インテリアの各所にカーボンパーツを採用。また、耐久レーシングカーのスタイルとアルパイン・エルフ耐久チームのA480のデザインを彷彿とさせるカーボン製リヤウィングも採用している。
ホワイトとブルーの専用カラーリングは、ル・マンのシンボルカラーへのオマージュである。ブルーの細いダブルラインがカーボン材を飾り、バケットシートやカーボン製リヤウィンドウのシャークフィンなどで、耐久レース用レーシングカーの世界観を表している。
そしてフロントスポイラー、サイドシル、サベルト製バケットシートのマイクロファイバー表皮のヘッドレストパッドにル・マン24時間レースの公式サインが施されている。また、サンバイザーにはル・マン24時間レースのコース・レイアウトがレーザー刻印され、ル・マンへの想いが込められている。
この限定モデルは、6月8日にフランス国内のアルピーヌ・センターで、消費税込み14万ユーロ(約2100万円)で受注が開始された。日本への具体的な導入時期、受注方法などは改めて発表されることになっている。