ルノー・ジャポンは2012年11月15日、F1世界選手権でレッドブル・レーシングが2011年のコンストラクターズ(チーム)チャンピオンを獲得したのを記念する限定モデルを日本国内でも発売した。今回設定されたのはトゥインゴの限定車「トゥインゴR.S.レッドブル・レーシングRB7」と、メガーヌの限定車「メガーヌR.S. レッドブル・レーシングRB7」の2モデル。それぞれ30台限定で全国17店舗のルノー・スポール・スペシャリストディーラーで販売する。ルノーがエンジンを供給するレッドブル・レーシングは、2010年と2011年の2年連続でF1GPコンストラクターズとドライバーズ(セバスチャン・ベッテル選手)のダブルチャンピオンを獲得。今シーズンも現在、首位をキープしており、3年連続のダブルチャンピオン獲得の可能性も濃厚となってきた。
今回の限定車2モデルについては、すでに10月上旬の段階でプロフィールが予告された上で、発売となった経緯がある。限定車の内容についても事前の発表通りで、今回は走行性能についてはベースモデルと同じ仕様のままに、レッドブル・レーシングのF1マシンをイメージしたカラーリングを中心にモディファイしたものとなっている。もちろん車名末尾の「RB7」は、2011年チャンピオンを獲得したF1マシンの名称「RB7」に由来している。
「トゥインゴR.S.レッドブル・レーシングRB7」の消費税を含む希望小売価格は235.0万円。事実上のベース車となっている「トゥインゴ ゴルディーニ R.S.」よりも10.0万円ダウンというバーゲンプライスにも注目で、左ハンドルの5速MT仕様のみ。1.6Lのターボエンジンは98kW(134ps)/6750rpmのパワーと160Nm(16.3kgm)/4400rpmの最大トルクを発揮。ボディカラーはノワールナクレ(メタリック)という専用色だ。
エクステリアでは、独特のイエロー(ジョン・シリウス)に塗られたエアインテークブレードやドアミラー、リヤスポイラーが大きなアクセントになっている。左右ドアにはRED BULL RACINGのデカール、ルーフにはチェッカーフラッグ柄のデカールを装着。またアロイホイールは17インチのブリリアントブラックだ。
インテリアではブラック×ホワイトレザー調コンビのシート、レザー調のメーターフードやホワイト×ブラックのレザーステアリングが特別装備され、各所にイエローのステッチが施されているのが特徴だ。
「メガーヌR.S. レッドブル・レーシングRB7」の消費税を含む希望小売価格は429.0万円。事実上のベース車は昨年限定でリリースされた「メガーヌ ルノー・スポール トロフィー」となっている。このモデルはジョン・シリウスのカラーリングで423.0万円だったので、色違いとはいえ6.0万円ダウンの設定だ。右ハンドルの6速MT仕様のみで、2.0Lのターボエンジンは最高出力265ps/5500rpmと最大トルク360Nm/3000rpmのスペックを誇っている。
今回の限定車のボディカラーはノワールエトワール(メタリック)で、ベース車同様にレッドパイピング処理されてブリリアントブラックの19インチアロイホイールや、ダークカーボンレザーのレカロ社製シートを前2座に採用している(リヤもダークカーボンレザーシート)。専用装備としてはトゥインゴと同様のジョン・シリウスに塗られたエアインテークブレード/ドアミラー/リヤディフューザーをはじめ、左右ドアとルーフのデカールも同じ柄を採用。もちろんシリアルプレートも貼付されている。