【ルノー】 新型メガーヌ 3代目デビュー

マニアック評価vol44
3代目のメガーヌは2008年10月のパリサロンで正式発表され、5ドア・ハッチバックと3ドア・クーペモデルでスタートしている。欧州では5ドア・ハッチバックが2009年1月から発売され、3ドア・クーペは2009年1月から販売となっていたが、今回ようやく日本への導入が決まり、5月26日より全国で販売される。

新型ルノー メガーヌ発表会
ルノー オフィシャルビデオ
ルノー オフィシャルビデオ
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モデルラインアップは、快適性を重視し、16インチホイールのプレミアムラインと、17インチホイールとスポーツサスペンションを装備し、走りの楽しさを引き出すGTラインの2種類で、いずれも5ドアハッチバックモデルとなっている。

プレミアムライン GTライン

↑プレミアムライン ↑GTラインとルノー・ジャポン大極司COO

3代目となる今回のメガーヌは「デザイン フォー ザ ドライバー」をコンセプトとしており、2代目と同じになる。しかし、同じコンセプトを違ったデザインで表現できたとルノーは説明しているが、直線的なクリフカットが特徴だった先代モデルの外装デザインからは大きく変更されている。この新たなデザインは、マツダから移籍したデザイン担当取締役のローレンス・ヴァンデ・アッカー氏のデザイン推進力の影響を色濃く感じ取ることができる。

デザインディレクターはファビオ・フィリッピーニ氏。「メガーヌのボディラインは存在感のあるデザインを目指した結果生まれたもので、躍動感の中に力強さと品質感を併せ持っている」と語っているように、フレンチタッチなデザインは、新型メガーヌの大きな特徴のひとつとなっている。

GTライン ボンネット-2 GTライン リア

また、ドアやテールゲート、バンパーとボディパネルとのすき間を狭くするといった、見た目の質感向上にも注意が払われ、競争激化なCセグメントで、少しでも優位になるための配慮が見て取れる。ライバルとなるフォルクスワーゲンゴルフ、プジョー308とのガチンコ対決でもあり、価格以外でもセールスポイントを数多く持ちたい意欲の現われなのだろう。

インテリアは、質感や見た目品質といった部分まで配慮され、ダッシュボードの素材も柔かな手触りだけでなく、耐候性に優れた素材を採用しているという。エレガントさを表現したベージュの内装はプレミアムラインに採用され、GTラインはスポーティな走りをイメージさせるダークカーボンとなっている。

ステアリング シート

搭載されるM4R型エンジンは2Lガソリンで、140ps、19.9Nmというスペックだ。このM4Rは日産とルノーが共同開発した直列4気筒ガソリンエンジンの系列であり、セレナなどにも搭載されているMR20DEということになる。3750rpmで最大トルクを発生し、また、2000rpmで最大トルクの87%を発生するため、低回転域での扱いやすさにも定評がある。さらに、コンロッド、ピストン、バルブの軽量化、アルミシリンダーブロックなどによる軽量化も図られ、1.6L並みの重量になっている。

組み合わされるトランスミッションは、JATOCO製のCVTで制御ソフトをルノーが開発した最新世代の6速マニュアルモードつきとなっている。変速比幅は6.0で最終減速比は6.466となっており、高速連続運転などで特に省燃費効果が得られる。ちなみに、日本ではCVTのみでMTは設定されないが、欧州ではMTがメインになるがCVTも設定されている。

シャシーではバネレートが先代と比較し、フロント+19%、リヤ+10%となっている。また、リヤはトレーリングアーム式で、スポールと同じパイプ形状のビームが採用されている。さらに、ボディフロアパネルとリヤのビームアクスルとをつなぐ箇所に使われるブッシュには2種類の性質の異なるゴムを採用し、乗り心地と操縦安定性をより快適なものとしている。

フロントはマクファーソン式ストラットでありサブフレームと繋がるとサイドメンバーには直径62mmの2本の円筒状リンクによって連結されている。これにより、横方向の剛性がアップし、ステアリングギヤレシオを17:1から16:1へと変更したことも加え、ステアリング応答性などに好影響を与えている。

さて、実際の走りは?乗り心地は?というのが気になるが、6月下旬に予定されているメディア向け試乗会での報告を待つことになる。

価格表

文:編集部 髙橋 明

COTY
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