【世界耐久選手権】ポルシェが2023年に新開発ハイパーカーでWECにカムバック

ポルシェは2023年からFIA世界耐久選手権(WEC)のトップクラスに復帰し、新ハイパーカー部門に「LMDh」マシンで参戦するため開発をスタートさせていることをFIA世界耐久選手権の公式ニュースが発表しました。

ポルシェが発表した「LMDh」マシンのスケッチ

2023年から新レギュレーション

FIA世界耐久選手権レースは2021年シーズンからハイパーカー(ル・マン ハイパーカー)と呼ばれる規則となり、ハイブリッド システムを搭載し、一定数の生産台数認定(ホモロゲーション)を受けたレーシングカーで戦われることになっています。

その一方で、FIA規則と、アメリカのIMSAスポーツカー規則の統合を目指す協議が続けられており、2020年9月にACOフランス西部自動車クラブと、アメリカでスポーツカーレースを統括するIMSAは、「LMDh」規則を最終決定し2022年からの採用を目指すことが決まりました。

「LMDh」はハイブリッドパワートレーンやマシンのサイズ、コストなどについても決定されています。LMDhは、IMSAスポーツカー選手権の最高峰クラスで採用されているDPiの発展形の規則となり、2022年からこの規則が採用される予定です。

このLMDh規則に従えばチームは1台のマシンでデイトナ24時間の最高峰クラスにも、ル・マン24時間の最高峰クラスにも参戦できることになります。

LMDh車両はダウンフォース/ドラッグの比率が4:1と定められ、出力は500kW(670hp)、重量は1030kgに揃えられます。各自動車メーカーが開発する内燃エンジンは630hpを発生し、ボッシュから供給される50kW(67hp)の電気モーターが組み合わされ、このモーターは最大200kWの回生能力を持っています。

LMDhのボディはホイールベースが全車共通の3150mm、全長は5100mm以下、全幅2000mm以下。ボディ下面形状は変更不可とされています。

自動車メーカーに大きなメリット

この新規則により、自動車メーカーのワークスチームは、従来のFIA世界耐久選手権シリーズだけではなく、アメリカのIMSAシリーズにも参戦が可能になり、PR効果がより大きくなります。

そのため、アウディがLMDhを開発してトップレベルのスポーツカーレースへの復帰を目指し、プジョー・スポールも世界耐久選手権に復帰することを計画しており、ポルシェもこうした動きに同調したと考えられます。

ポルシェAGのオリバー・ブルームCEOは、「新しいLMDhカテゴリーは、ル・マン、デイトナ、セブリングなどのクラシック・レースでハイブリッドシステムを使用して総合優勝を目指して戦うことができます。このプロジェクトはポルシェにとって非常に魅力的なもので、耐久レースは私たちのブランドのDNAの一部ですから」と語っています。

トヨタGAZOOレーシングなど、すでにル・マン ハイパーカーのレース車両を開発しているチームも新たにLMDh規則に適合させることになりそうです。

FIA WEC 関連記事
FIA WEC 公式サイト


The Mortor Weekly

ページのトップに戻る