【プジョー IAA】ディーゼルハイブリッド第2弾「508RXH」公開 フランクフルトモーターショー2011

2010年からニューモデル攻勢をかけ続けているのがプジョーだ。2011年も引き続き国際化、特に中国市場での積極的な販売攻勢とブランド・ポジショニングの強化という戦略を展開しており、フランクフルトショーも今後の方向性を示す場となった。今回は市販車「508RXH」と、コンセプトカー「HX1」の2車種がそのシンボルとなっている。

508より1クラス上のポジションが与えられた508RXH

508のデビューから1年を経て、2012年春に発売予定の508RXHは、これまでの508よりさらに1クラス上のポジションが与えられるディーゼルハイブリッドカーとなっている。ボディサイズは全長4823×全幅1864×全高1525mm、ホイールベース2815mm。508よりワイドトレッド化され、18インチホイールを採用。さらに車高も高くしたことで、あらゆる路面に対応できるクロスオーバーカーの要素を採り入れている。

↑508RXHはクロスオーバーカーとしての資質も備えている

パワートレインは3008ハイブリッドと同様で、ディーゼルエンジンとモーターを組み合わせた独自のハイテクハイブリッドシステム。インテリアには贅沢のトリムを採用するなど、サイズやデザインにおいてもモダンで独自性の濃いプジョーのプレミアム志向を表現している。

個性的なデザインの印象を強めているのは、ユニークなフロントマスク、ワイドでダイナミックなフェンダーライン、特徴的なデイライトなどや508RXHだけに採用された新しいボディカラーなど。とりわけ洗練されたインテリアデザインには特別な配慮がされ、シックな色合いや自然素材を使用した高品質な仕上がりがプレミアム性を強調している。

508RXHは3008のHybrid44に続き、プジョーでは2番目のハイブリッドカーとなる。出力は2.0HDi・FAPディーゼルエンジンとリヤアクスル上のモーターとの組み合わせで200ps。オートマチック/ゼロ・エミッション・ビークル(EV)/スポーツ/4WDという4つのドライビングモードが設定され、燃費は新欧州ドライビングサイクルで4.0L/100km、CO2排出量は109g/km となっている。

フランクフルトショーに出展された508RXHはリミテッドエディション仕様。内装にはアルカンタラレザーが採用され、ボディカラーも限定のカレーンブラウン。この限定モデルは300台という設定。各車にナンバーが刻印され、オンライン予約での販売とされた。

↑フロントの絞り込みなどはコンセプトカーらしい特徴だ

HX1はモーター走行も可能なコンセプトカー

HX1は、MPV(多目的乗用車)のコンセプトカーだ。ミニバン的な要素も採り入れられ、6人乗りシートを備えながら斬新なデザインを採用。ボディサイズは、全長4954×全幅1990×全高1373mm。

全高はできる限り低められ、空力的にも卓越した水準を追求。空力デバイスは可変式にして、Cd値は0.28を達成している。

↑前後のドアは観音開きのガルウイング式だ

MPVを名乗りながらもソリッドかつスポーティなエクステリアとし、プジョーの新たなブランド・アイデンティティを表現している。インテリアは十分なスペースと快適性を備え、なおかつドライビングプレジャーも満足させるという。

↑コクピットは少し近未来的

ドアは観音開きタイプのウイングドアとし、ハイエンド・パッセンジャーコンパートメントの理想形を追求している。インテリア空間はエレガントさとモダンさを兼ね備え、天然素材とハイテク仕様の組み合わせで、かつてないほど質感の高い居住スペースに。また、シートは4+2という構成だが、革新的なモジュール式デザインとすることで、条件に合わせて多彩にアレンジできるようになっている。

↑インテリアの素材にはウッドも採用されている

駆動システムはハイブリッド式で、前輪を駆動する2.2LHDiエンジンと、後車軸に組み込まれたモーターとの組み合わせで、システム合計出力は299ps。燃費は3.2L/100km、CO2排出量は83g/kmである。もちろん4WDモードやEVモードを備え、バッテリーはプラグインに対応。EVモードでは連続30kmを走行可能としている。

プジョージャパン公式ウェブサイト

 

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