2014年2月17日、プジョーは、3月4日から開幕するジュネーブモーターショーでAセグメントの新開発コンパクトハッチ「108」、Cセグメントのワゴン「308SW」を出展すると発表した。またこれ以外にユーロ6対応のブルーHDiディーゼル、ディーゼル・ハイブリッド、2008ハイブリッド・エア・コンセプトなど新エンジンやハイブリッドシステムも展示される。
「108」は、現在販売されている107の後継となるAセグメントのニューモデルで、ヨーロッパの乗用車市場で10%を占めるAセグメントに新たな攻勢をかける。エレガントなデザインでまとめられた108は全長3.47m、車重840kgというコンパクトサイズ。ボディは3ドア、5ドア、カブリオレがラインアップされる。
搭載エンジンはガソリン3気筒の1.0L(68ps)、1.2L(82ps)、ディーゼル2機種。インテリは快適な居住スペースを確保し、7インチ・タッチスクリーン、後方カメラも装備している。ラゲッジ容量は196L/750L。
「308 SW」は2013年秋に発売された新型308のワゴン版だ。308 SWはフルモデルチェンジされ、従来モデルから引き継いだのは車名だけとすべてが一新されている。ヨーロッパ市場ではCセグメントの中でワゴンは10%のシェアを持つが、この中で確固としたポジションを得るため、このクラスに求められるラゲッジ容量、室内の快適なスペースや優れた機能性、走りを徹底追及した。
ダイナミックなデザインでありながら高い機能性、画期的な装備、独自のドライブフィーリング、優れた燃費、そして上質さをバランスさせている。ラゲッジスペース610L/1660Lと驚異的だ。また車重は従来モデルに比べ160kgも軽量化している。
搭載エンジンは3気筒・1.2Lと4気筒・1.6Lに直噴ターボを組み合わせたe-THPエンジン(130psと155ps仕様)、ユーロ6をクリアする4機種の1.6L、2.0LのブルーHDiディーゼル(92ps~150ps)だ。ユーロ6対応仕様のディーゼルエンジンは選択尿素水を使用する還元触媒と微粒子フィルターを組み合わせている。トランスミッションはクイックシフトのアイシン製6速ATで、6速MTより燃費が優れているという。
また新プラットフォーム採用による大幅な軽量化、低重心化によりCセグメントのワゴンの中で圧倒的に優れたハンドリングを実現しているという。また最新のドライバーアシストシステムも装備している。
これら2台以外では1.6Lターボにより270psを発生するハイパワーエンジンを搭載したRCZ R、Cセグメントのハッチバックの308をベースにした308 Rコンセプトも出展される。308 Rコンセプトはカーボンボディ、19インチを備えプジョー・スポールがチューニングした1.6L・270psエンジンを搭載したスーパースポーツモデルだ。