プジョー パリ・モーターショーにプレミアム路線の新型「508」、「308 GT」を出展

プジョー パリ・モーターショー 新型508
プジョーのフラッグシップとなる新型508

2014年9月22日、プジョーは10月2日から開幕するパリ・モーターショーに出展するニューモデル、コンセプトカーを発表。これまで以上にブランドのプレミアムマーケットセグメントへの移行と先進技術をアピールする。

■QUARTZ(クォーツ)コンセプト
QUARTZはクロスオーバーセグメントにおけるプジョーらしさと、次世代に向けての新たなアプローチを提案している。斬新なデザインを採り入れ、センターピラーなしの観音開きドアを採用し、室内へのアクセスを容易にしている。サイドステップは格納式。

プジョー パリ・モーターショー QUARTZ(クォーツ)コンセプト
QUARTZ(クォーツ)コンセプト

インテリアは火山岩の一種である玄武岩をモチーフとし、センターコンソールデザインでそれを表現。また室内はデジタル加工された織物を世界で初めて採用している。ピラーとルーフはブラックレザーで仕上げ、シートクッションと背もたれは淡い褐色のレザーとしている。

キャビンは独立式の4つのバケットシートを採用。ヘッドアップディスプレイは、大型のタッチスクリーンになっており、中央部に追加情報を表示するなど高機能化されている。パワートレーンは、コンセプトカーにふさわしく、ガソリンエンジンとふたつの電力モーターを組み合わせた500psに達するのハイブリッドプラグインユニットを搭載している。

■EXALT(エグザルト)
EXALTは4月に開催された北京モーターショーで発表されたが、今回のモデルはエクステリアが一新され、プレミアムらしさ、ダイナミックさを強調するとともに、多くを現地調達やリサイクルできる素材をの採用をコンセプトとしている。

プジョー パリ・モーターショー EXALT(エグザルト)コンセプト
EXALT(エグザルト)コンセプト

中国で発表時は、EXALTのインテリアには黒檀をあしらっていたが、今回のパリ・バージョンでは、ビジネス新聞の再生紙で作られた“ニュースペーパーウッド”で仕上げている。1920~30年代におけるフランス製自動車の芸術性に敬意を表し、グレーのボディワークは、手仕上げだ。リヤは“シャークスキン”として知られる特徴的な編み込みを施したラインを強調し、剥き出したグレーのスチールからグラデーションを創り出している。

■508
プレミアムマーケットでの展開を進めるため、長きにわたり大型セダンを開発してきたプジョーは、新型508によってDセグメントにおけるポジションを確立することを宣言している。フロントグリルの中央にライオンを配置し、ボンネットの面構成も一新。今後はこのアイデンティティが他のモデルにも採用される。

プジョー パリ・モーターショー 新型508
新型508

バンパーと一体化されたLEDライトは標準装備で508のカリスマ性を高めている。上級バージョンは、最新式のフルLEDテクノロジーがフロントエンドを引き立て、リヤコンビネーションライトも一新。先代モデルよりもさらに水平的なラインに組み合わされた「3本の爪跡」が最新のアイデンティティとされている。

■308 GT
308 GTは、真のドライバーズカーとされる。ハッチバックとSWのボディを持ち、独自のスタイル、ハイパフォーマンスを誇る一方、燃費とCO2排出量にも優れた高効率のドライビングを実現しているという。

プジョー パリ・モーターショー 新型308 GT
308 GTハッチバック

308 GTは4モデルが展開される。GT 205とGT180、それぞれにハッチバックとSWが用意される。205psを発生する1.6L・THP(S&S BVM6型)ガソリンエンジン、180psを発生する2.0L・ BlueHDiが搭載され、EAT6速トランスミッションが組み合わされる。

フロントエンドは、プジョーライオンのロゴをグリルに組み合わせ、両側に「3本の爪」を水平に配置。62個のLEDユニットによるヘッドライトは、最適な視界を確保する。

■技術展示
新型プジョーのCO2排出量は、2013年同時期の115.1g/kmに比べ、2014年6月末で平均111.1g/kmと向上し、ヨーロッパの自動車メーカーで最も優れた削減を果たしている。このパフォーマンス支えているのが、いち早く投入されたEuro 6エンジン、BlueHDiディーゼルと3気筒PureTechガソリンエンジンだ。

プジョー パリ・モーターショー 208 Hybrid Air 2L demonstrator
208 ハイブリッドエア 2L デモンストレーター

プジョーはさらなるステップアップを目指しており、208 ハイブリッドエア2L demonstratorはフランス政府が示した2.0L/100km(141mpg)という燃費基準をクリアするなど確実な進歩を見せている。各種のハードルを乗り越え、2020年までにこの技術を実用化させることを宣言している。

 

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