2014年1月6日、プジョー・シトロエン・ジャポンは208シリーズに1.2Lの3気筒エンジンに、スタート&ストップシステムと新開発されたAMTトランスミッション「ETG5」を組み合わせた「Pure Tech」(ピュアテック)を搭載したモデルを発売すると発表した。発表されたピュアテック搭載の208は、3ドアの「アリュール」、5ドアの「プレミアム」、「シエロ」の3機種となる。
ピュアテックは、EB2型の1.2L・3気筒エンジンにスタート&ストップ、ETG5を組み合わせたパワートレーンの名称で、ETG5は5速の「エフィシエント・トロニック・ギヤボックス」の略称となっている。
このEB2型エンジンは、プジョー・シトロエン・グループが開発した最新のエンジンで、徹底して低フリクション、高効率、低速トルクを重視し、燃費と実用性能を訴求したベーシック・エンジンと位置付けられる。メカ的には可変バルブタイミング、バランサーシャフトを装備している。
そしてついにスタート&ストップを採用。さらに減速エネルギー回生システムも採り入れ、発進時にはジェネレーターによるアシストも行なわれる。なお燃費は3ドア、5ドア車ともに19.4km/Lとなっている。従来からの5速MT車は19.0km/Lだ。
ETG5は5速MTをベースに開発された軽量なAMTで、燃費走行を重視したオートマチックモードを備えている。またパドルシフト、クリープ機能、ヒルスタート・アシスト機能も装備する。
通常走行ではシーケンシャルシフトを使用するが、パドルやセレクターでシフトダウンした場合は自動ブリッピングも行なわれる。ヒルスタート・アシストは3%以上の勾配で、ブレーキペダルから足を離して2秒間だけブレーキを保持するようになっている。
また、ETG5のギヤ比は5速MTとまったく共通で、ファイナルギヤ比のみがわずかに低められている。