FCAジャパンとグループPSAジャパンが合同の記者会見を2022年1月18日にオンラインで開催した。両社の代表取締役社長を務めるポンタス・ヘグストロム氏は2社を2022年3月1日に統合し、「ステランティス・ジャパン」として発足することを発表した。ただし、マセラティのみ従来通りの独立したビジネスを行なうと説明した。
ヘグストロム社長は、傘下のジープ、プジョー、フィアット、アバルト、シトロエン、アルファ ロメオ、DSオートモビル各ブランドの2021年の業績を発表し、いずれもコロナ禍、半導体不足という厳しい状況下にもかかわらず顕著な成長を遂げ、FCAジャパンとグループPSAジャパンの合計で10%の伸びを記録したと説明した。この結果、日本の輸入車市場でのシェアは17.4%に達しているのだ。
そして各ブランドごとの今後の事業展開について説明し、各ブランドで2022年に導入する新型モデルは、すでに1月7日に発表済みのシトロエン新型「C4」を含めて新たに13台のニューモデルを市場導入すると発表した。
グループ・ブランドの中で最も好調なジープは、アメリカ、ブラジル、イタリア、カナダ、中国、ドイツに続く7番目のマーケットにまで日本は成長している。2022年には、初の3列シートモデル「グランドチェロキーL」、日本初のジープのピックアップトラック「グラディエーター」を導入する。グラディエーターはフルサイズのピックアップにもかかわらず発表後2週間足らずで150台を受注したという。
パワーofチョイス戦略を展開するプジョーでは、3008のPHEV販売比率は15%、2008/208のBEV比率は10%で、現在の日本の乗用車のPHEVは全体で約5%程度であることと比較するとプジョーのPHEV比率は高い実績となっている。そして2022年は新型308/308SWを導入する。
フィアットは依然として500が好調で、2022年はいよいよBEVの500e/500eコンバーチブルを導入する。またヨーロッパでベストセラーとなっているフィアット プロフェッショナル(商用車部門)の大型バン商用車「デュカート」を日本に導入することを発表した。
このデュカートは成長を続けるRV(リクリエーションビークル/キャンピングカー)セグメント、国産の競合がほとんど存在しない配送事業向けのB2Bビジネスに参入することになる。
シトロエンも、ベルランゴを筆頭に好調で2021年前半には7か月連続で月間販売台数の過去最高を記録。2022年は、第2四半期にフラグシップモデルの「C5 X」を導入する計画だ。
アルファロメオも「ジュリア」、「ステルヴィオ」が好調で前年比40%超となっている。2022年は初の小型SUVで、アルファ ロメオとして初の電動化モデル「トナーレ」を導入する。このニューモデルは2022年春にワールドプレミアが行なわれ、日本には第4四半期に日本で正式発表される予定だ。
DSオートモビルも国内で順調に販売台数を伸ばしており、フレンチブランドで最も高い電動化比率を誇り、PHEVモデルの「DS7 クロスバックE-TENSE4×4」の販売比率は16%、DS3 クロスバックE-TENSEは21%に達している。
2022年には、全長5m、ホイールベース2.9mのフラグシップサルーン「DS 9」の日本への導入を行ない、さらにCセグメントSUVの「DS 4」も導入する。この2モデルによってブランド独立後のフルラインアップを完成させる。
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