【プジョー】パイクスピーク用のスペシャルマシン「208 T16 パイクスピーク」がベールを脱いだ

ローブがステアリングを握る「208 T16 パイクスピーク」

2013年4月1日の記事で既報のように、プジョーが2013年6月30日にアメリカのコロラド州パイクスピークで行われるヒルクライムに復帰すると発表しているが、このほどそのスペシャルマシン「208 T16 パイクスピーク」の画像が公開された。

シトロエンのワークスドライバーで、9回のWRC世界チャンピオンに輝くスーパースター、セバスチャン・ローブがこの「208 T16 パイクスピーク」のステアリングを握り、パイクスピークの標高4301mの頂上に駆け上がることになっている。

セバスチャン・ローブが座る208 T16 パイクスピークのコクピット

 

「208 T16 パイクスピーク」は市販モデルの208の面影を残しているが、パイクスピークで圧倒的な速さを発揮するため、プジョースポールの手により製造された専用マシンだ。

今回参戦する「アンリミテッド」クラスは、マシンへの改造が許される範囲が広いカテゴリーのため、208 T16 パイクスピークは完璧ともいえる専用マシンに仕上がっている。

エクステリアを担当したのはプジョーのスタイリングセンターで、プジョースポールからの技術的な提案やスペックを前提にしながらデザインされている。

アリ・バタネンが駆った「405 T16 GR」と「208 T16 パイクスピーク」

 

市販モデルのデザインテーマと空力性能を両立させ、リヤウイングはル・マン24時間レースでプジョー908が使用したものを流用し、スプリッターなど空力処理も取り入れている。

もちろんボディ、フロアフレームなどはカーボン製で、アッパーボディを支えるのは軽量パイプフレームという構成になっており、もちろんエンジンはミッドシップに搭載されている。

プジョーが目指すは1988年にアリ・バタネンが405 T16 GRで成し遂げたような圧倒的なスピードでの総合優勝だが、全コースが舗装された現在、驚異的なタイムが記録されるのではないかと期待される。

プジョースポール公式サイト
パイクスピーク公式サイト

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