2013年2月18日、プジョーは3月5日から開幕するジュネーブモーターショーでの展示概要を発表した。クロスオーバーカーの「2008」のワールドプレミア、208シリーズの展示、プレミアムマーケットへの移行を目指す戦略のプレゼンテーションを行うとともに、ハイブリッド4（ディーゼルハイブリッド）、2008ハイブリッドエア、208ハイブリッドＦＥプロジェクトなど野心的な技術戦略を展示する。
プジョーは2700ｍ2の広いブースに31台のコンセプトカー、市販モデルを展示する。ワールドプレミアされる「2008」はグローバル･マーケット向けの都市型クロスオーバーだ。このモデルの開発はヨーロッパ、中国、ブラジルのプジョーのエンジニアとデザイナーが参加した。Bセグメントの革新的なモデルと位置付けられる2008はヨーロッパはもちろん、アジア、南米、アフリカでの販売が計画されており、グローバル化を目指すプジョーを一段と加速させるモデルとされる。
2008の全長は4160mmの小型クロスオーバーで、俊敏な走りと多用途性を両立させ、洗練されたデザインで身を包んでいる。想定ユーザー層は、サンパウロ、上海、パリ、クアラルンプール、モスクワ、東京といった大都市に住む若者で、都会を好むとともにロングドライブも楽しむ人々とされる。
搭載されるエンジンは、最新世代のe-HDIディーゼルと3気筒ガソリンを搭載。低燃費を実現しCO2排出量は98g/kmと低く抑えている。インテリアは小径ステアリング、ヘッドアップ･ディスプレイなど208の特徴を受け継ぎ、質感の高仕上げにしている。
ヨーロッパのBセグメントでトップ･ブランドとなった208は、208XY、208 GTi、モータースポーツホモロゲーションモデルの208T16 が出展される。また2012年のパリショーで披露されたRCZ Rコンセプト、スーパースポーツカーのオニキス･コンセプトも出展される。
ハイブリッドは、ディーゼル･ハイブリッドのハイブリッド4を搭載したモデルとして3008、508RXH、508サルーンを出展。さらに現在開発中の「ハイブリッドエア」を搭載した2008も出展される。既報のようにハイブリッドエアは3気筒ガソリンエンジンと圧縮空気によるエネルギー蓄積を行うモデルだ。
また先行研究モデルの208ハイブリッドFEも出展される。空力的な洗練と軽量素材を使用し200kgに及ぶ軽量化を行った、3気筒ガソリン＋モーターを搭載するハイブリッドカーだ。オイルメーカーのトータルと共同開発を進めているという。
