プジョー・シトロエン・ジャポンは2011年6月27日、主力のコンパクトモデル「207」シリーズの装備をグレードアップするとともに、SWシリーズのエントリーモデルとして「207SW Style」を追加した。なお同日にはミディアムモデル「308」シリーズもマイナーチェンジ。フロントやリアの意匠を変更するとともに、一部グレードで最大5.7%値下げするなどの戦略的な価格設定を行った。販売開始はいずれも7月1日から。
装備充実&価格据え置きの207 Styleにも要注目
現行の207シリーズは2007年に日本に導入され、定番の3/5ドアハッチバック、ステーションワゴンモデルのSW、近代的なクーペ&カブリオレモデルのCCという多彩なバリエーションを誇っている日本における最量販モデルだ。今回の装備追加とラインアップ変更はハッチバックとSWを対象に実施された(CCはボディカラー追加のみ)。
5ドアハッチバックでは、エントリーモデルの207 Styleの装備を充実させた。アルミ調のフロントグリルやフォグランプ、ボディ同色のサイドモールを追加。さらに革巻きステアリングホイールやESP(横滑り防止装置)まで新たに搭載したが、価格は現行モデルと同一に据え置かれた。
またラインアップも見直され、従来のPremiumとCieloを後者に統一し、内装やシート素材の変更とともに価格を20 万円も一気に引き下げた。
SWシリーズには225万円という魅力的なプライスタグを付けた、エントリーモデルの207SW Styleを追加。上級グレードの207SW Premiumは装備を充実させながらも、逆に価格は9万円引き下げられた。
追加装備の充実が新308シリーズのポイント
一方で人気のミディアムモデル、308シリーズのマイナーチェンジについては、以下の3つが大きなポイントとなっている。
まずはラインアップの見直しを図り、一部車種では20万円(5.7%)という大幅値下げも決行。クーペ&カブリオレタイプの「308CC Premium」の399万円という価格設定も常識を破る買い得感あふれるものだ。
次に新308シリーズのエクステリアには、ブランド創業200周年で発表されたコンセプトカー「SR1」で示された新デザインが採用されている。具体的にはフロントエアインテーク部分の“フローティンググリル”や、LEDポジションランプが今回から採用されている。リヤセクションでも5ドアハッチバックモデルでは、リアゲートに水平なクロームラインを追加して高級感を醸成。また“PEUGEOT”のレタリングをライオンエンブレムの下に配置している。
最後に、今回のマイナーチェンジにあたって新たに追加された装備をご紹介しよう。LEDポジションランプ、スポーツタイプ・リヤバンパー(5ドアハッチバック)、新デザインのアルミホイール2種類(計5種類)、革巻きステアリングホイール、シャイニーブラックセンターコンソールパネル(Cielo、SW Premiumレザーパッケージ)、照明付きバニティミラー、アンビエンスランプ(Style、SW Premium)、ハーフレザー(Cielo)、バイキセノン・ディレクショナルヘッドライト(CCシリーズ)。