【ジュネーブモーターショー2014・ルノー】リヤエンジンの新型「トゥインゴ」がワールドプレミア

Renault_54813_global_en
Aセグメントで5ドアボディ、リヤエンジンというパッケージングを採用した新型トゥインゴ

2014年2月14日、ルノーは新型「トゥインゴ」の概要を発表した。20年前に登場し、Aセグメントに革新をもたらしたトゥインゴだが、今回のフルモデルチェンジでまたもや旋風を巻き起こそうとしている。この注目すべき新型トゥインゴは3月4日から開幕するジュネーブモーターショーでワールドプレミアを行なう。

ルノーは今回のトゥインゴの開発に当たり、デザインもテクノロジーもまったく白紙状態からスタートを切り、ルノー5や初代トゥインゴの伝統を生かしつつ、結果的に革新的で、俊敏かつハイレベルのドライビングプレジャーを楽しめるクルマに仕上げられている。

エクステリアのベールを脱いだ新型トゥインゴは、鮮烈な4色のボディカラーと個性的なプロポーションを採用していることがわかる。

フロントマスクは、ルノーブランド象徴のトレードマークをグリル中央に配置した最新のフェースで、大型のヘッドライト、LEDデイライトを採用。ボディサイドは愛らしさとがっしりとした存在感を融合させ、スモールカーならではの活発な個性を表現している。

 

Renault_54800_global_en

Renault_54814_global_enRenault_54812_global_en

この新型トゥインゴの開発は、初代トゥインゴのような革新性を実現すべく、またルノーのシンボル・モデルとなるべく、高い目標を掲げ2008年にスタートを切った。

開発コンセプトは、Aセグメントという小さなクルマでありながら、より室内スペースが広く、より俊敏なシティカーを実現することであり、最終的には開発コストがより高くなるにもかかわらずリヤ・エンジン、すなわちRR駆動方式のパッケージが選択された。そしてこの青写真に次世代スマート・フォーツーの開発を計画していたダイムラー社が反応した。ルノーとダイムラー社が協議を重ねた末に、2010年に新型トゥインゴと新型スマート・フォーツオーの共同開発が正式決定したという既報のニュースに繋がるのだ。

リヤにエンジンを搭載するという決断により、小型シティカーのフロントの設計自由度を大幅に高め、画期的ともいえる最小回転半径を実現。そのため狭い場所でも新型トゥインゴの取り回しのよさは驚異的だという。

Renault_54811_global_enRenault_54815_global_en

リヤエンジンを決断し、小型のエンジン・パッケージと4隅に最適配置したホイールにより、キャビンスペースは最大化させることができている。ホイールベースの長さと、この室内の広さはAセグメントの常識を打ち破っているのだ。俊敏なハンドリングと広いキャビンスペースを備え、ボリュームの小さなフロントによる独自のプロポーションを持つ新型トゥインゴは、1992年に登場した初代トゥインゴ以上にインパクトを持つモデルといえる。

またこのリヤのエンジンの代わりにモーターを搭載することで、EVとして展開することも盛り込まれている。

デザインテイストは、2013年に発表されたコンセプトカー、「トゥイン Z」、「トゥイン ラン」の延長線上にあり、さらに強力なエンジンをリヤに搭載したかつての5ターボの面影をリヤウインドウやショルダーラインに採り入れている。またボディカラーも生き生きとしたポップな4色(ライトブルー、ホワイト、イエロー、レッド)とし、トゥインゴの明確なスピリットを示している。

「新型トゥインゴは、初代トゥインゴやルノー5にインスパイアされただけでなく、革新的なアーキテクチャーを採り入れることで現代的なシティカーとしました。新型トゥインゴはわくわくする楽しさを持つ、心に響く新しいシティカーです」とルノーのブランド&デザイン統括責任者のローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏は語っている。

Renault_54807_global_enRenault_54809_global_en

トゥインゴで初となる5ドアボディを採用したことで、使い勝手、多用途性は大幅に向上した。その一方でクリオ(ルーテシア)で採用したリヤのヒドン・ドアハンドル、滑らかなサイドデザインを採用。またカスタマイズできるエクステリアパーツ、例えばドアミラーやサイドプロテクター、デカールなどをラインアップしているのも新発想だ。新ボディカラー、カスタマイズパーツなどにより、新型トゥインゴは老若男女、都市コミューターからスポーティモデルといった幅広いニーズに適合できるようになっている。

 

ルノー公式サイト

ページのトップに戻る