メルセデス・ベンツ日本は2015年8月20日、SL の装備内容を大幅に充実させた。注目はSL 350 にアクティブ ボディ コントロール、ナッパレザーシート、 harman/kardonサウンドシステムを標準装備したこと。またSL 550で はエンジンのパワーを向上させたこと。 なお両モデルとも価格は据え置きで、デリバリー開始は9月上旬頃を予定している。
メルセデス・ベンツのSLは、1952年に発表されたガルウィングモデル「300SL」の流れを汲む、同社の最高級ロードスターだ。ロングノーズ&ショートデッキの伝統的かつ流麗なスタイ リングに、フルアルミニウムボディシェルをはじめとする先進技術を盛り込み、優れた 走行性能と上質で快適な乗り心地、安全性を高次元で実現している。
まずSL350の主な 変更点だが、 発進・加速・減速・旋回時などに発生する車体の動きと乗員を含めた車両重量を感知し、 4輪それぞれのコイルスプリングの作動を瞬時に電子制御することで、ダイナミックかつ快適な乗り心地を実現する先進のサスペンション「アクティブ ボディ コントロール (ABC)」を今回から標準装備とした。
シートには従来の本革に代えて、風合い豊かなナッパレザーを標準装備。 シートヒーターに加えて、内蔵ファンによってシート表面から吸引することで真夏の日射などで 熱くなったシートの温度を下げ、着座中もシートと衣服の間にこもる湿気を取り除き快適性 を高めるシートベンチレーターも備えている。
さらに、11スピーカーによる5.1チャンネルサラウンドを備えたLOGIC7を採用。合計 600Wの大出力とともに臨場感あふれる音響空間を再現するharman/kardonロジック 7サラウンドサウンドシステムも標準装備とした。以上で70万円相当の装備の標準化にもかかわらず、価格は従来モデルより据置きとした。
一方のSL550では、4.7LV8直噴ツインターボエンジンの最高出力を335kW/455ps(従来モデル比 +15kW/+20ps)に引き上げた。こちらも価格は従来モデルと同じに据置かれた。