メルセデス・ベンツ日本は2023年11月28日、プレミアム・ミドルサイズSUVの「GLC」に「GLC クーペ」を追加し発売した。
標準仕様のデザインはフロントグリル周囲を縁取るクロームトリムとアンダーガード調のワイドなクロームトリムの組み合わせとし、スターパターングリルを新採用することで先進的な表情を生み出している。
ボディサイドは、先代モデルと比較しホイールベースを15mm伸長することで、さらに伸びやかでスポーティさが強調されている。ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面構成とし、ホイールアーチのアクセントによりSUVらしさを強調。また、AMGラインパッケージではボディ同色のワイドホイールアーチが装着され、より都会的で洗練されたエクステリアになっている。
インテリアはGLCシリーズ共通のデザインで、標準仕様はハイグロス・アッシュウッド・インテリアトリム、AMGラインパッケージはアンスラサイト・ライムウッド・インテリアトリムだ。またレザー・エクスクルーシブパッケージ/AMGレザーエクスクルーシブパッケージでは、ブラックオープン・ポアウッド・インテリアトリムの仕上げとなっている。
インスツルメントパネルの中央には縦型11.9インチのディズプレイを装備。メーターパネルは12.3インチの大型コックピットディスプレイを採用している。
パワートレインは、GLC 220 d 4MATICクーペは、197ps(145kW)、440Nm を発生する2.0Lのクリーンディーゼル直列4気筒ターボエンジンの「OM654M」を搭載。エンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッド・システムのISG によって、最大で23PS(17kW)、205Nmのブーストが短時間出力可能で、スムーズな加速感と燃費の低減に寄与している。トランスミッションは9GトロニックATを採用。
なおドライブモードではオフロードモードも選択可能で、雪道や悪路での走破性を高めている。またこのオフロードモードでは360度カメラシステムによる「トランス・ペアレント・ボンネット」機能も使用できる。これによりディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像(フロントタイヤとその操舵方向を含む)を仮想的に映し出す機能で、進路上にある大きな石や深い窪みなどの障害をいち早く確認することができる。
シャシーではAGILITY CONTROLサスペンションが標準装備で、オプションで、AIRMATICサスペンション、リヤ・アクスルステアリングを選択することができる。
装備は、最新のMBUX、MBUX ARナビゲーション、運転支援システム、テレマティック・サービスを標準で搭載している。