メルセデス・ベンツ日本は2021年9月9日、一部改良したEセグメントの4ドアクーペ「CLS」を発表し、予約受注を開始しました。デリバリーは2022年第1四半期が予定されていますが、半導体不足の影響などにより生産が遅れる可能性もあるとしています。
現行のCLSは2018年6月に発売されていますが、今回の改良ではフロントグリルなどフロント周りのデザインが変更されたほか、快適性を高める装備が追加されています。また、選択可能な外装色の選択肢が広がる「Individualizationプログラム」と、スポーティな印象を高める「カーボンパッケージ」が新設定されています。
エクステリアは、「CLS220dスポーツ」と「CLS4504MATICスポーツ」は、ダイナミックで下部が広がる台形型の造形に、マットクローム仕上げの小さなスリーポインテッドスターが散りばめられたシングルルーバー・タイプの「スターパターングリル」を採用。
よりアグレッシブなデザインに変更となったフロントバンパーと合わせ、躍動感を強調しています。ホイールデザインも一新し、「CLS4504MATICスポーツ」ではホイールサイズが19インチから20インチへ変更しています。
「AMG CLS 53 4MATIC+」は、縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエーターグリルへと変更され、ワイド感あるバンパーとともに、スポーティな印象をより強調しています。新しく設定された「カーボンパッケージ」では、ドアミラー、スポイラーリップ、トリムなどがカーボン材に変更され、レッド ブレーキキャリパー、マットブラックペイント20インチAMG5ツインスポークホイールが装着されます。またAMGダイナミックセレクトは「レース」モードが追加されています。
インテリアは、上質な素材を使用しクラフトマンシップから生まれた高級な質感が特長です。今回、ステアリングホイールが最新世代へとアップデートされ、リムには静電容量式センサーを備えたパッドを採用。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト ディストロニックの使い勝手が向上しています。
インテリアカラーは、「CLS220dスポーツ」と「CLS450 4MATICスポーツ」は、今回新色となる「ネバグレー/マグマグレー」、「シエナブラウン/ブラック」を始め6色から、「メルセデスAMG CLS53 4MATIC+」は、新色の「ブラック/シルバーグレーパ―ル」など5色から選択可能となっています。
装備では、全モデルがヘッドアップディスプレイ、「CLS450 4MATICスポーツ」と「メルセデスAMG CLS 53 4MATIC+」では、さらにドアクロージングサポーターが標準装備に追加されています。
さらに、今回初めてCLSにオプション設定された「エナジャイジングパッケージ」には、各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明、音楽等のシステムを統合的にコントロールし、快適性を高める「エナジャイジング コンフォート」や、高度なアルゴリズムに基づき走行時間やドライバーのストレス レベルや睡眠の質などの個人データを加味したうえで運転手をサポートするモードを提案する「エナジャイジング コーチ」機能などが含まれます。
今回の「CLS」発表を記念した特別仕様車「AMG CLS53 4MATIC+ Edition1」(世界限定300台)が設定され、予約注文の受付を開始しました。この特別仕様車は、ボディ色に特別色の「カシミアホワイトマグノ」(全国限定:30台)、と「セレナイトグレー」(同:20台)をラインアップ。いずれもマットブラックペイントの20インチAMG5ツインスポークアルミホイールを装着しています。
エクステリアは、「ナイトパッケージ」および「ナイトパッケージⅡ」の採用により、ラジエーターグリル、リヤエンドのスリーポインテッドスターとモデル名バッジは、専用のダーククローム仕上げに。インテリアにはカーボンインテリアトリムが採用されています。