メルセデス・ベンツ日本(以下MBJ)は2016年9月9日、GLCクラスのラインアップにプラグインハイブリッドモデルの「GLC350e 4MATIC Sports」とハイパフォーマンスモデルの「メルセデスAMG GLC43 4MATIC」を追加し、全国の正規販売店ネットワークを通じて発売を開始した。
従来のGLCのラインアップは、最高出力211ps(155kW)・最大トルク350Nmを発揮する2.0L直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンを搭載する「GLC250 4MATIC」をベースグレードとして、内外装をスポーティに仕上げた「GLC250 4MATIC Sports」と、本革シートやスライディングルーフを備えた「GLC250 4MATIC Sports(本革仕様)」の展開だった。
新たな選択肢として加わった「GLC350e 4MATIC Sports」のパワートレーンには、「GLC250 4MATIC」などに搭載される2.0Lターボエンジンに、最高出力116ps(85kW)/最大トルク340Nmを発生してブースト機能も併せ持つ、高出力の電気モーターが組み合わせられている。これによりシステム全体で320ps(235kW)/560Nmを発生。最新世代エンジンと高出力モーターによる途切れのない加速感を味わえる。JC08モード燃費は13.9km/Lで、電気モーターのみでも30.1kmの走行が可能となっている。
なお「GLC350e 4MATIC Sports」には特別装備として、メルセデス・ベンツのロゴ付きブルーブレーキキャリパーと「PLUG IN HYBRID」デザインのサイドバッジが装着される。さらに本革シートやパノラミックスライディングルーフに加えてAIRMATICサスペンションやランニングボード、20インチホイールなどを装備し、GLCのラインアップでは最上級の装備内容を誇る。また、GLCでは唯一の左ハンドル仕様となっている。
■プラグインハイブリッドとAMGモデル
「GLC350e 4MATIC Sportsは、エコカー減税において自動車重量税、自動車取得税が100%免税となり、さらに補助金を最大9万5000円受けることができる。ちなみにメルセデスのプラグインハイブリッドモデルは「S550e long」と「C350e AVANTGARDE」に次ぐ3車種目となり、日本においてガソリンハイブリッド、クリーンディーゼルハイブリッド、プラグインハイブリッドの3種類のハイブリッドを揃えている唯一のブランドとなっている。
もう1台の新たな選択肢となった「メルセデスAMG GLC43 4MATIC」には、AMGが専用に開発した高出力のV型3.0L 6気筒ツインターボBlueDIRECTエンジンが搭載されている。最大圧力200barのピエゾインジェクターによるスプレーガイド式システムによって常に最適な燃焼状況を実現。さらにクランクケースとシリンダーヘッドをアルミニウム製として軽量化。これらの最新テクノロジーによって、最高出力270kW(367ps)・最大トルク520Nmを発揮。0-100km加速も4.9秒で到達する。
この高性能エンジンのパワーを4輪に最適配分する駆動システム「AMG 4MATIC」も搭載されている。駆動力の変動によるステア特性の変化が少なく、直線でもコーナーでもドライバーの意志通りに路面をトレースする安定した挙動を実現。31:69とリヤ寄りのトルク配分により、スポーツ走行時などで強力なトラクションと安定感あるハンドリングを提供する。
足まわりには「AMGスポーツサスペンション」が採用されている。AMGダイナミックセレクトスイッチまたは専用ボタンにより、「Comfort」「Sport」「Sport+」の3つのモードから電子制御ダンピングシステムの減衰特性を選択することができる。また「AMG強化ブレーキシステム」を装備。フロントに360mm径のドリルドベンチレーテッドディスク、リヤに320mm径のベンチレーテッドディスクを採用し、ハイパフォーマンスに対応する強大な制動力と耐フェード性、ペダル操作に対する優れた応答性を発揮する。
エクステリアには、サイドミラーやフロント&サイドスカートなど、随所に艶のあるブラックのアクセントを配した「ナイトパッケージ」を装備するとともに、足元にはツインカラーの21インチAMG製5ツインスポークアルミホイールを設定し、スポーティかつスタイリッシュな個性を強調している。
編:AMGの43シリーズはある意味量産されるAMGモデルで、アファルターバッハではなく、シュツットガルトのウンタートゥルクハイム工場で量産されているエンジンだ。
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