メルセデス・ベンツ日本は2024年3月28日、 都市型SUV「GLA」のGLA 180にBSGと48V電気システムを採用した新型エンジン搭載モデルを発表。またGLAシリーズに、メルセデスAMG GLA 45 S 4MATIC+を追加して発売した。
■GLA 180(BSG搭載モデル)
GLA 180に搭載された新エンジンは、1.4Lの直列4気筒ターボエンジン「M282」にマイルドハイブリッドのベルトドライブ・スターター・ジェネレーター(BSG)、48V電気システムなどの新技術を採用している。
「M282」エンジンは最高出力136ps(100kW)、最大トルク230Nmを発生する。このエンジンは、ルノーと共同開発したデルタ形シリンダーヘッドが採用され、通常のシリンダーヘッドに比べると、装着時の高さがある一方で軽量化、省スペース性能が高められている。この高圧縮比の4気筒エンジンは、ノイズの低減に力を注ぎ、吸気ダクトにヘルムホルツ共鳴器を採用し、触媒コンバーターには遮音シールを施したほか、カバーもノイズ低減の役目を持たせている。
BSGと48V電気システムのために容量1kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載。ブレーキ回生で得られた電力により、ジェネレーターは最高出力14ps(10kW)の動力アシストを行ない、燃費低減効果だけでなく、パワートレインの総合性能を引き上げる役割を持っている。
また、このエンジンは新たに電動ウォーターポンプを採用し、より効率的な熱マネジメントを実現している。
■メルセデスAMG GLA 45 S 4MATIC+
新たに追加されたメルセデスAMG GLA 45 S 4MATIC+は、ツインスクロール・ターボチャージャーや可変バルブリフトシステム「CAMTRONICカムトロニック」を採用し、最高出力421ps(310kW)、最大トルク500Nmを発生する2.0Lの直列4気筒ターボエンジン「M139」型を搭載している。
強力なトルクでありながらトルクカーブが自然吸気エンジンに近い特性を描き、エモーショナルな加速感を味わうことができる。また、レスポンスや吹け上がりの改善も加えられ、レブリミットも7200rpmに設定するなど、ピュアスポーツカー並みのエンジン性能を備えている。
このM139型エンジンはメルセデスAMG本社のアファルターバッハ工場で熟練工が厳格な品質基準に従って1基のエンジンを最初から最後まで責任を持って手組みされているスペシャル・エンジンだ。
トランスミッションは8速のAMGスピードシフトDCTで、素早いシフトとシフトアップ時の最適なギアのつながりが得られるようにセッティングされている。
デザイン面では、フロントは専用バンパー、よりシャープな形状のヘッドライトとし、リヤも専用デザインのLEDランプを採用。ホイールはAMGの21インチホイールを装着している。
またボディカラーも専用のハイテックシルバー、スペクトラルブルーを設定している。インテリアは新世代のAMGデザインとなり、多機能な3本スポークのステアリングホイールやスポーツシートを装備している。