パワートレーン、4輪駆動システム
メルセデスAMG A 35 4MATICには最高出力306ps、最大出力400Nmを発生する、M260型の2.0L・直列4気筒ターボエンジンが搭載されている。低回転域での強力なトルクと優れたレスポンス、中高回転域での伸びやかな加速感を両立させるため、ツインスクロール・ターボや可変バルブリフトシステム「カムトロニック」を装備する。
組み合わされるAMGスピードシフトDCT7速デュアルクラッチトランスミッションは、全速度域で素早いシフトと、シフトアップ時の最適なギヤのつながりが得られるようにセッティングされている。
エグゾーストシステムには自動制御のフラップを装備しており、選択したドライブモードに応じて、バランスの取れた音色から、ドライバーの感性を刺激するモータースポーツ譲りのエグゾーストサウンドまで切り替えができるようになっている。
パフォーマンス志向のトルク可変配分4輪駆動「AMG 4MATIC」は、最大限のトラクションとドライビングプレジャーを両立させている。トルクの前後配分は、操舵量をパラメーターにしながら連続可変制御される。トルク配分比は、前後100：0から50：50までの範囲で変化する。
トルクの前後可変配分を行なうカップリングは、リヤアクスルの伝達装置に内蔵された多板クラッチで行なう。この電気機械制御式ユニットは、車速、横方向、前後方向の加速度、舵角に加え、各ホイール間の回転速度差、選択されているギヤ、アクセルポジションなどによりトルク配分比を決定する。
この電気機械式制御カップリングは電気油圧システムに対して、多板ディスクのレスポンスが速く、よりシャープなドライビングダイナミクスが得られることがメリットだ。ESPがONの場合は、4MATICシステムは「コンフォート」モードに固定されている。「スポーツ」モードに切り替わるとアジリティを重視したセッテイングに変わる。
なお、メルセデスAMG A 35 4MATICには5種類のドライブモードが選択でき、センターコンソールのAMG DYNAMIC SELECTで選択できる。モードは、コンフォート、スポーツ、スポーツプラス、スリッパリー、インディビデュアルだ。
発表記念特別仕様車
発表記念特別仕様車「メルセデスAMG A 35 4MATIC Edition 1」は、メルセデスAMG A 35 4MATICが持つハイパフォーマンスなイメージをさらに強化し、ホットハッチにふさわしいエクステリアとインテリアを採用した特別仕様車だ。
エクステリアはデニムブルーが採用され、サイドにはマットテックゴールドの専用デカールが組み合わされる。19インチAMGマルチスポーク・アルミホイールも一部がマットテックゴールドにペイントされた特別装備だ。
フロントグリル・ルーバーの一部やサイドスカートインサート、サイドミラーハウジング、リヤディフューザー、エグゾーストエンドなど数々のパーツがハイグロス・ブラック仕上げとなっており、精悍な印象を与える。
そして、大型のフロントスプリッターやフロントバンパーサイドに追加されたフリック、大型のハイグロスブラック仕上げのリヤウイングが、空力性能やダウンフォースを向上させるとともに、刺激的なホットハッチとしての特徴を強くアピールしている。
インテリアにはアクセントステッチの入った、専用のマグマ グレー/ブラックのツートーンレザーDINAMICAの「AMGパフォーマンスシート」が装備される。インテリアトリムにはAMGのロゴが入ったアルミニウムシルバー/ブラックの専用トリムが装着され、ステアリングホイールはナッパレザーの「EDITION1」ロゴ入りAMGパフォーマンスステアリングが採用されるなど、特別感のあるインテリアとなっている。
また、ナビゲーションパッケージ、360度カメラシステム、ヘッドアップディスプレイ、アドバンスドサウンドシステムやエナジャイジングパッケージプラスが含まれる「AMGアドバンスドパッケージ」やAMG RIDE CONTROL サスペンション、前席のマルチコントロールシートバックやリラクゼーション機能が標準装備されるなどフル装備モデルとなっている。
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