2013年11月20日、メルセデス･ベンツ日本はメルセデスAMGのスーパースポーツカー「SLS AMG GT」の最終モデルとして、カーボンファイバーパーツを始め特別な装備を内外装に採用した「SLS AMG GT FINALEDITION」（クーペ/ロードスター）を東京モーターショーで発表し、日本では5台限定で発売すると発表した。納車時期は2014年6月頃から。
「SLS AMG GT」は、AMGが専用モデルとして開発したスーパースポーツカーであり、GT3レース車両のベースモデルで、F1グランプリではセーフティカーにもなっている。AMG社がモータースポーツ活動で得たレーシングカーテクノロジーとメルセデス・ベンツの最先端技術を投入した特別なGTスポーツカーだ。
なお「SLS AMG GT」は今回の世界限定350台で生産終了するため「ファイナル･エディション」の名称が付けられている。
「SLS AMG GT FINAL EDITION」は、メルセデスの伝説のスポーツカー「300 SL」をモチーフにした圧倒的な存在感を主張する外観に、カーボンのエアアウトレット付ボンネットやリヤウイングスポイラーをはじめ、随所にカーボンファイバーパーツを採用。さらに、ホイールはマットブラックペイント/ポリッシュのAMGクロススポーク・アルミホイール（鍛造）とAMGレッドブレーキキャリパーを組み合わせている。
インテリアは、センターコンソールトリムやドアトリム、ステップカバー、シートバック、シートフレームにカーボンファイバーを配した「AMGインテリアカーボンファイバーパッケージ」を採用してエクステリアとの統一感を持たせている。内装素材は厳選されたナッパレザーをふんだんに用いて室内全体の質感を高め、さらにAMGスポーツシート、ドアセンターパネルにはダイヤモンドステッチを施し、ステアリングはアルカンターラを使用したAMGパフォーマンスステアリングを採用している。また、バング&オルフセンの最高級サウンドシステムを特別装備している。
AMG 6.3L/V型8気筒エンジンエンジンはフロントミッドシップに、つまり前輪より後方の低い位置にマウントしている。最高出力591ps/6800rpm、最大トルク650Nm/4750rpmの高回転型にチューニングされたスポーツエンジンだ。この出力により0-100km/h加速は3.7 秒、0-200km/h加速は11.2秒、最高速度は320km/h（リミッター作動）。
SLS GT専用のトランスミッションは7速AMGスピードシフトDCTをトランスアクスル配置、すなわちリヤアクスル上に搭載し、きわめてクイックな変速レスポンスを発揮する。このトラスミッションは4つのシフトモードとレーススタート･モード、自動ブリッピング機能を持っている。
シャシーは電子制御可変ダンパーを搭載したAMG RIDE CONTROLパフォーマンスサスペンションで、「スポーツ」、「スポーツプラス」の2つのモードを備えている。ボディ骨格はオールアルミ製で、主要な部分はカーボンも使用されており、量産メルセデス･ベンツとはまったく異なっている。
今回のファイナル･エディションは、世界限定350台のためコレクターたちの食指を動かす存在となりそうだ。
メルセデス･ベンツSLS AMG GT FAINAL EDITION 装備表
