【メルセデス・ベンツ】車名以外は全部が新しい、新型「Aクラス」がいよいよ日本に上陸

メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長が自らプレゼンターを務めた

メルセデス・ベンツ日本は2013年1月17日、「メルセデス・ベンツ Aクラス」を7年ぶりにフルモデルチェンジ。3代目となる新型はワイド&ローのフォルムにプロポーションを一新し、アグレッシブでスポーティなスタイリングに変身したことが最大のニュースだ。これでVWゴルフ、アウディA3 、BMW1シリーズとガチンコで対決することが宿命付けられたと言える。なお同日より発売を開始したが、2.0Lエンジンを搭載するA 250 SPORTの認証取得と納車開始は今春以降を予定している。

A250 SPORT

新型Aクラスのスリーサイズは全長4290〜4355mm×全幅1780mm×全高1420〜1435mm。先代とベースモデルで比べると405mm長く、幅は15mmワイドに、高さは160mm低くされている。大型化されたフロントマスクは獰猛で艶かしい野生動物を彷彿とさせると謳っているほか、LEDを多用したヘッドランプも特徴的だ。さらにサイドの2本のダイナミックなキャラクターライン、力強くスポーティな印象のリヤデザインも個性を主張。空力性能はCd値0.27を達成している。

インテリアも若いユーザー層、スポーティさを強調するためにかなり尖ったデザインになっている。コンパクトクラスで唯一、全モデルのフロントとリヤにサイドの張り出しを強めたヘッドレスト一体型スポーツシートを採用。SLS AMGの流れを汲む丸型のエアアウトレットや大きく立体的なトリムをあしらったダッシュボードなど、インテリアもアグレッシブでスポーティな空間を演出している。

A250 SPORT

またヘッドレスト下部にアンビエントライトとシャドウシルバーのインサートを配置し、夜間もスポーティで上質な雰囲気を醸し出す。また、ジェット機のエンジンをデザインモチーフにした丸型のエアアウトレットや大きく立体的なトリムをあしらったダッシュボードも採用。なお後席は2:1 の分割可倒式シートを全車に標準装備し、用途に合わせて最大積載容量341L〜1157L の多彩なシートアレンジを実現する。

A250 SPORT

新しいAクラスは走りもこれまでのモデルとは異なり、スポーツ性を強調している。特にトップグレードの「A250 SPORT(シュポルト)」は、AMGが開発の初期段階から携わったハイパフォーマンスモデルだ。新開発の2.0L直列4気筒直噴ターボエンジン(写真上)は210psのパワーを発生し、AMGが特別に開発したフロントアクスルとサスペンションを専用装備している。またコンセプカーから引き継いだダイヤモンドグリルをはじめ、室内外の随所にレッドのアクセントがあしらわれて、特別なモデルであることを示している。

A180BlueEFFICIENCY 
A180BlueEFFICIENCYのインテリア

一方でベースモデルの「A180 BlueEFFICIENCY」と、その上級バージョンの「A180 BlueEFFICIENCY Sports」には1.6L直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載。新世代の直噴システムであるBlueDIRECTテクノロジーやECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)により、最高出力は122ps(従来比+6ps)、最大トルクは200Nm(従来比+45Nm)に向上。しかしながらJC08モード燃費は15.9km/Lと、従来モデル比で約34%向上させている。

トランスミッションは7速DCT(デュアルクラッチ・トランスミッション)を採用。変速時にも駆動力が途切れず、より滑らかなドライブフィールが得られるようになっている。

サスペンションはフロントにはCクラスやBクラスの開発から得たフィードバックにより、進化をしたマクファーソンストラット式を、リヤには新型マルチリンク式サスペンションを採用することで、優れた直進安定性を実現するとともに、アグレッシブでスポーティな走行性能を実現。ハブキャリアやサスペンションリンクはアルミニウム製とし、バネ下重量を低減している。なお最低地上高はA180 BlueEFFICIENCYが110mm、A180 BlueEFFICIENCY Sportsはなんと95mmと純スポーツカー並みに低いことに注意したい。なお、A250シュポルトのみは120mmとなっている。

フロント・サスペンション
リヤ・サスペンション

 

安全性能についても進化している。高張力鋼板、超高張力鋼板をボディ全体の約66%に使用し、衝撃吸収に優れた構造設計も採用。一方でアルミニウム製ボンネットと樹脂製フロントバンパーを組み合わせた「ソフトノーズ」を採用し、万一の衝突時の衝撃を効果的に吸収することで優れた対歩行者安全性を発揮。

さらにフロントバンパー内のセンサーが歩行者との衝突事故を感知すると、火薬式リフターが作動することで、ボンネット後端が約65mm持ち上がるアクティブボンネットが、より大きなクラッシャブルゾーンを確保する。なおこのアルミ製ボンネットは、フロント周りの軽量化により優れた回頭性と、低重心化による走行性能の向上にも寄与する。

A180 BlueEFFICIENCY Sports

また2012年、Bクラスにこのクラスでは世界初として導入されたレーダー式衝突警告システムの「CPA」を、新型Aクラスでも全車に標準装備。さらに車間距離を適切に維持し、先行車が停止した場合は減速して停止する渋滞追従機能を備えた「ディストロニック・プラス」や、ドアミラーの死角範囲をレーダーによってモニターして危険性を警告する「ブラインドスポットアシスト」などを含む安全運転支援システム「セーフティパッケージ」を全モデルにオプション設定している。

そして駐車時のストレスを軽減する「パーキングアシストリヤビューカメラ」を全車標準で備えるとともに、縦列駐車時にステアリング操作を自動的に行う「アクティブパーキングアシスト」も設定している。

なお、A180 BlueEFFICIENCYとA180 BlueEFFICIENCY Sportsは、エコカー減税(重量税、取得税各75%減税)とグリーン税制優遇制度(翌年度自動車税50%減税)の対象車になる。

新型AクラスW176諸元表

また、新型Aクラスの主要諸元と価格については以下の通りだ。記者発表会には40名の新型オーナーも招かれ、納車セレモニーも開催された 。

記者発表会には40名の新型オーナーも招かれ、納車セレモニーも開催された

六本木のショールーム「メルセデス・ベンツ コネクション』もリニューアルされた

メルセデス・ベンツ日本 公式サイト

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