メルセデス・ベンツ日本は2013年1月9日、最先端の安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ(以下RSP)」の日本導入1周年を記念して、同社の中核車種であるEクラスの3モデルに同システムを標準装備とし、さらに内外装に特別装備を追加した限定車を設定して発売した。
このRSPとは、5つのミリ波レーダーセンサーと1つのカメラを用いて、前方や左右後方の車両など障害物との距離や相対速度を測定し、危険と判断した場合は自動的にブレーキを作動させ、衝突の危険性を低減する安全運転支援システムだ。高精度の24GHzと77GHzのレーダーセンサーにより前方の危険を感知し、衝突回避をサポートするBAS(ブレーキアシストシステム)プラスやPRE-SAFEブレーキ、ブレーキやアクセルを自動制御して、車間距離を適切に維持するとともに、先行車が停止した場合は減速して停止する渋滞追従機能を備えた「ディストロニック・プラス」など、さまざまなシステムによって安全性を大幅に向上している。
今回設定されたのは「E250ブルーエフィシェンシー・アヴァンギャルドRSP リミテッド」「E250ブルーエフィシェンシー・ステーションワゴン・アヴァンギャルドRSP リミテッド」「E 300ブルーエフィシェンシー・アヴァンギャルドRSPリミテッド」の3モデル。消費税を含む希望小売価格と限定台数は、順に639.0万円(600台)/674.0万円(300台)/735.0万円(300台)となっていて、すべて右ハンドル車のみの設定。
AMGスポーツパッケージを標準装備し、1.8L直噴ターボエンジンを搭載するE250系の人気グレードをベースに設定した「E250ブルーエフィシェンシー・アヴァンギャルドRSP リミテッド」と「同ステーションワゴン・アヴァンギャルドRSP リミテッド」の2モデルは、RSPによって安全性を向上させたほか、モデル初導入となる18インチAMG5ツインスポークアルミホイールも特別装備。しかしながら、いずれもベースモデルに対して16万円ダウンというリーズナブルな価格設定とされた。
また3.5Lの新世代V6直噴エンジンを搭載したE 300 BlueEFFICIENCY AVANTGARDEをベースに設定した「E 300ブルーエフィシェンシー・アヴァンギャルドRSPリミテッド」には、RSPに加えてAMGスポーツパッケージを特別装備。18インチAMGツインスポークアルミホイールやAMGスタイリングによるエクステリアが与えられている。さらにホワイトステッチを施したAMGスポーツシート(前席)にシートヒーターを追加して、快適性も向上。価格はベースモデルに対して15万円のアップと、こちらにも戦略的なプライスタグが付けられている。