メルセデス・ベンツ日本はCLSクラスにあらたなモデルシューティングブレークを加え、2012年10月12日より全国の正規販売店を通じ発売すると発表した。
あまり聞きなれないシューティングブレークだが、その語源は1960年代にイギリスの貴族がクーペスタイルの乗用車に広いラゲッジスペースを設定したモデルをそう呼んでいたことに由来する。貴族たちは余暇を楽しむための道具を積むスペースを持ちながら、美しいスタイリングと多様なライフスタイルに対応するモデルとして好んでいたという。
つまり、クーペスタイルでありながら、ステーションワゴンのように荷物が積め、さらに、プレミアムなモデルがシューティングブレークと呼ぶにふさわしいことになる。
2004年に発表されたCLSは、4ドアクーペという新たなカテゴリーを生み出し、これまで全世界で17万台を販売している。今回のシューティングブレークはCLSのあらたなモデルファミリーとして、スタイリッシュはフォルムを維持しながら、5名の乗員がくつろげるスペースと大容量のラゲッジスペースをそなえる「スポーツクーペツアラー」という、全くあたらしいカテゴリーを創出するモデルとして誕生した。
ラゲッジスペースは最大1550Lの容量があり、オプションでフローリング仕上げにもでき上質感と高い利便性、機能性を両立している。インテリアには随所にわたり最高級の素材を使用することで、エクスクルーシブな空間がつくり出されている。このdesignoウッドフロアはアメリカンチェリーにスモークドオークのストライプが美しいコントラストを創出する高級ウッド素材を採用し、ひとつひとつを手作業で熟練した職人が組立てクラフトマンシップにあふれるラゲッジスペースになっている。
CLS350Blue EFFICIENCYシューティングブレークには3LのV型6気筒直噴ガソリンエンジンが搭載され、出力は306PS/370Nmを発揮する。ミッションは7速ATの7G-TRONIC PLUSが組み合わされ、ECOスタートストップ機能を備えている。
また、CLSクラスで初となる4MATIC(4WDシステム)を持つCLS5504MATIC Blue EFFICIECYシューティングブレークは滑りやすい路面や危険回避時に走行安定性を高める4EPSと組み合わせることで優れた動力性能と高い安全性が発揮される。
ハイパフォーマンスモデルCLS63AMGシューティングブレークはAMG社の開発による最新鋭5.5LのV型8気筒直噴ツインターボエンジンが搭載され、524PS/700Nmという圧倒的な出力を誇る。
アクティブセーフティにおいても衝突安全性と乗員保護機能を備えるとともに、ミリ派レーダーセンサーやマルチファンクションカメラを用いて前方や側方の衝突危険性を検知し、ブレーキ介入を行う最先端の安全運転支援システムれレーダーセーフティパッケージを全モデル標準装備としている。