【メルセデス・ベンツ・パリショー】電動化の推進をアピール Bクラス EVは2014年発売

ブース中央に並べられたBクラスEV、SLS63クーペ AMG EV、スマート・ブラバスEV

パリ・モーターショーでメルセデス・ベンツは異なったセグメント3台の電気自動車を、一挙にワールドプレミアした。まずは頂点に立つEVとしてSLS AMGクーペEV、マイクロ・コンパクトサイズのスマート・ブラバスEV、そしてBクラスをベースにしたBクラスEVコンセプトの3台で、メルセデス・ベンツが電動化路線を推進していることを強く印象付けた。

BクラスEVコンセプトは、100kWという大出力のモーターを搭載し、310Nmのトルクを発生。0-100km/h加速は10秒を切り、最高速は150km/hという動力性能を持つ。航続距離は200kmを想定したリチウムイオン・バッテリーを搭載しているという。200kmの航続距離があれば通常の通勤、ビジネスユースも完全にカバーできるというわけだ。

2014年に発売されるBクラス EV

バッテリーやパワーコントロールシステムは、リヤのフロア下面に搭載され、スペース効率が優れ、低重心化にも寄与するパッケージングとなっている。リヤフロア部は「エナジースペース」と名付けられ、バッテリーだけでなく将来的には燃料電池搭載も可能なようにデザインされており、これがBクラスの先進性を示し、この点は小型プレミアムカークラスで唯一の存在だとアピールしている。

4モーターで1000Nmのトルクを発生するSLS AMG  EV

SLS AMGクーペEVは、世界で最もパワフルな電動スーパースポーツカーだ。4個の永久磁石同期型モーターが搭載され、総出力は552kW、最大トルク1000Nmというモンスターだ。そして、4WD駆動方式だが、ばね下重量の増大を嫌ってインホイールハブモーターではないのが特徴。この巨大なトルクによりEVでありながら、0-100km/h加速は3.9秒。最高速は250km/hでリミッター設定とされている。最もパワフルなEVスポーツカーだという。

また各輪1個の4モーターのため、4輪独立のトルク制御ができるので運動性能、アクティブセーフティの面でも傑出している。各モーターの重量は45kgで、最高回転数は1万3000rpm。航続距離は250km。リチウムイオンバッテリーの容量は864セルで60kWh。出力電圧は400V、重量は548kgと発表されている。減速エネルギー回生やモーターのコントロールにはメルセデスF1が使用しているKERSのノウハウが生かされているという。

そして、大型リチウムイオン・バッテリーを搭載するため、モノコックを始めボディはカーボンが多用され、軽量化を行っている。

↑CLS 63 AMGシューテングブレーク

↑Bクラス 天然ガス仕様

 

メルセデス・ベンツは、これらの電動化モデル以外に、Aクラス、Bクラスの天然ガス仕様、CLS 63AMGシューティングブレークなどを出展している。

メルセデス・ベンツ公式サイト

COTY
ページのトップに戻る