2012年8月28日、メルセデス・ベンツ日本は今年3月に発表したメルセデス・ベンツの最高級ロードスター「新型SL」のトップモデルとして、AMG 6.0LのV型12気筒ツインターボエンジンを搭載した「SL 65 AMG」を追加し、同日から発売すると発表した。
新型SL 65 AMGは、メルセデス・ベンツの高級ロードスターの最新モデルで、オール・アルミボディシェル、カーボン製ボディパネルなど時代をリードする先進技術を盛り込んだ新型SLクラスに、メルセデスAMG社が開発した圧倒的な高出力を誇る6.0LのV型12気筒ツインターボエンジンを搭載したフラッグシップ・ロードスターだ。
搭載されるAMG 6.0L・V型12気筒ツインターボエンジンは、新設計のターボ、最新の燃焼システムや吸排気システムを採用し、最高出力630ps(旧型比+18ps)、最大トルク1000Nmという圧倒的なエンジン性能を発揮する。このエンジンは燃焼効率の向上と同時に、V12型ならではの滑らかで上質なエンジンフィールを味わうことができる。
トランスミッションはトルコンレスで、油圧多板クラッチを使用するAMGスピードシフトプラス7G-TRONICを組み合わせる。また12気筒エンジンモデルとして初めてECOスタートストップを装備し、旧型より燃費は17%向上している。
シャシーは、ABC(アクティブ・ボディ・コントロール)をベースにSL 65 AMG 専用のチューニングを施したAMGスポーツサスペンションや、強力な制動力と高い耐フェード性を両立させたAMG強化ブレーキシステムを採用。
エクステリアは、SLの頂点にふさわしくクローム処理をしたSL 65 AMG専用「ツインブレード」デザイン・ラジエーターグリルや専用デザイン・クロスストラット、AMGマルチスポーク鍛造アルミホイール(フロント:19 インチ、リヤ:20 インチ)、SL 65 AMG 専用デザインのデュアル・クロームエグゾーストエンドなどを採用している。また、エンジンルームでは最上級のV12型エンジンにふさわしいAMGカーボンエンジンカバーを装備している。
インテリアは、シートやドアパネルに最高品質のナッパレザーを使用し、ダイヤモンドステッチを施したフルレザーインテリアを採用。ルーフライナーにも部分的にダイヤモンドステッチを施したナッパレザーを使用するなど、SL 65 AMG ならではのゴージャスな仕上げになっている。
またスイッチ操作でクリアモードとダークモードを切り替え、ルーフを閉じた状態でも快適なオープンエアの雰囲気を味わうことができる「マジックスカイコントロール・パノラミックバリオルーフ」を装備している。そして、5個のレーダーセンサーと1個のカメラを用いて前方や側方の車両など障害物を検知し、自動的にブレーキを作動させ衝突の危険性を低減する最新の予防安全システム「レーダーセーフティパッケージ」も標準装備されている。
オーディオは、低音スピーカーを前席足元に設置したSL独自の「Front Bassシステム」と、最高級オーディオブランド「Bang & Olufsen BeoSound AMG サウンドシステム」を組み合わせている。
●SL 65 AMG 45th ANNIVERSARY Edition
なおメルセデス・ベンツ日本は、SL 65 AMGの発売と合わせ、メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスブランド「AMG」の45周年を記念し、SL 65 AMGの内外装を専用特別仕様とした「SL 65 AMG 45th ANNIVERSARY Edition」を、8月29日から5台限定で販売すると発表した。このスペシャルモデルはわずか450台限定の生産で、その中の5台が日本向けとされている。
この限定車は新型SL 65 AMGをベースに、外装に特別塗装色「designoマグノグラファイト」(マットカラー)を採用。さらに専用マット仕上げのAMGカーボン・エクステリアパッケージ(フロント・リップスポイラー、トランクリッドスポイラー、ドアミラー)やAMGマルチスポーク鍛造アルミホイール、専用クロームブラック仕上げのエグゾーストエンドなど、強い個性を強調する装備を採用。エンジンルームも専用マット仕上げのAMGカーボン・エンジンカバーを装備する。
この他に、特別装備として、耐フェード性、制動力を大幅に高め、重量も約40%低減されている、AMGカーボンセラミックブレーキを採用している。
インテリアはdesignoエクスクルーシブ・レザーで統一され、最高品質のナッパレザーをふんだんに使用。各部にダイヤモンドステッチを施している。専用の内装色として「designoチタニウムグレーパール/ジンジャーベージュ」を採用している。