【メルセデス・ベンツ】“スポーツ&ライト”の原点に回帰した6代目のSLが11年ぶりにフルモデルチェンジ

メルセデス新型SLの画像メルセデス・ベンツ日本は2012年3月18日、東京・六本木にあるメルセデス・ベンツ コネクションにて、11年ぶりにフルモデルチェンジされた新型SLの日本での発表会を開催した。6世代目となるニューSLは新開発されたフルアルミニウムのボディシェルなどにより、大幅な軽量化を実現したことが最大のニュースだ。

メルセデス新型SLの画像

今回の発表会は、同社が冠スポンサーとなっている「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク東京」の「2012-13秋冬コレクション」の公開初日にもタイミングを合わせたもので、デザイナーの中里唯馬氏が新型SLをイメージソースとしてデザインした新作ドレスのお披露目も行われた。

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今年1月のデトロイトショーでワールドプレミアされたニューSLは、本サイトでも既報の通り、メルセデスの量産モデルとして初めてフルアルミニウムのボディシェルを採用。従来モデルと比較して最大で140kgの軽量化を実現し、燃費向上に貢献している。またルーフフレームにマグネシウムを採用するなど部位により最適な素材や構造設計を採用。ねじれ剛性を従来モデルより20%以上向上し、操縦性と快適性を高めている。

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日本市場向けには、いずれも新世代直噴エンジンとECOスタートストップ機能を備えた最新トランスミッションを搭載する3グレードが用意された。まずはV型6気筒3.5Lと7速AT の7Gトロニックプラスを搭載する「SL350 ブルーエフィシェンシー」、次にV型8気筒4.7Lツインターボに同じく7Gトロニックプラスを組み合わせる「SL550 ブルーエフィシェンシー」、そしてV型8気筒5.5Lツインターボに7速ATのAMGスピードシフトMCTを組み合わせる「SL63 AMG」だ。それぞれの先代モデルとの比較の数値は以下(すべて欧州仕様モデルの参考値)となっている。

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なお今回の新型SLでは、以下のような革新的なデバイスにも注目が集まっている。その筆頭は低音スピーカーをドアに内蔵せずに運転席及び助手席の足元に設置する「Front Bass®システム(写真下左)」で、ルーフの開閉状況に関わらず臨場感あふれる音響を実現している。さらにワイパーブレードに数多く開けられた穴からウォッシャー液を噴射することにより、オープンルーフ時にも室内を汚すことなく視認性を確保できる革新的なウインドスクリーン払拭洗浄システム「マジックビジョンコントロール(写真下右)」も全車に標準装備された。さらに、リヤバンパー下に足を近づけるだけで、手を使わずにトランクの開閉が可能な「ハンズフリーアクセス」も採用されている。

メルセデス新型SLの画像メルセデス新型SLの画像

新型SLには最先端の安全デバイスも採用されている。レーダー波を用いて前方や側方の車両などを検知し、自動的にブレーキを作動させて衝突の危険性を低減する予防安全システムのレーダーセーフティパッケージや、配光モードを自動で切り替えるインテリジェントライトシステムなど、先進のドライバー支援システムが標準で装備されている。

車両価格は以下の通りで発表日の3月18日から発売するものの、デリバリーはSL350とSL550が6月以降、SL63 AMGは8月以降を予定している。また3グレードとも左ハンドル仕様が導入されるが、SL350には右ハンドル車も設定される。

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メルセデス・ベンツ 公式ウェブサイト

COTY
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