2011年12月3日〜11日に東京ビッグサイトで開催される第42回東京モーターショーに、ダイムラーグループのメルセデス・ベンツ/AMG/マイバッハ/スマートの4ブランドはジャパンプレミア(本邦初公開)9台を含む、23台を出展する。ジャパンプレミアとなるのはメルセデス・ベンツの6台とスマートの3台だ。
まずメルセデス・ベンツでは、メルセデス・ベンツ125周年を名前に冠したコンセプトカー「F125!」と次期Aクラスのスタディコンセプトである「Concept Aクラス」の2台に注目したい。
F125!はメルセデス・ベンツが長年研究している水素燃料電池車の最新コンセプトモデルだ。さらにガルウイングドアやボディ各部のデザインに次世代メルセデスの骨格やディテールを予感させる造型が盛り込まれているのも見逃せない。
一方でコンセプトAクラス(写真上)は、まさしく次期Aクラスをイメージさせる存在。いよいよサンドイッチ構造のプラットフォームに別れを告げるであろう3代目Aクラスのスタイルを実際の存在感から想像できる。
さらに市販予定車では、フランクフルトショーでデビューしたばかりの新型Bクラス2台(B180 BlueEFFICIENCY、B180 BlueEFFICIENCY Night package )をはじめ、ML クラスの350 4MATIC BlueEFFICIENCY、GLKクラスの 300 4MATIC Lite の4台がジャパンプレミアとなる。そのほか市販モデル16台の合計19台がメルセデス・ベンツ・ブランドからの出展となる。
AMGでは、11月18日に発表されたばかりの「C 63 AMG クーペ Black Series(写真上)」がジャパンプレミア。史上最強のCクラスと銘打たれた、このスペシャルビークルのどこかヤンチャな外観がショー会場で楽しめる。そのほか、AMGでは「SLS AMG? ロードスター」もジャパンプレミア。またすでに市販されているモデルでは「CLS 63 AMG」と合計3台が出展される。
またマイバッハ・ブランドからは高性能エンジンを搭載した「Maybach 57」の1台が出展される。
スマートでは、ダイムラーグループと塗料をはじめとしたドイツのトップ化学メーカーであるBASFが共同開発した「smart forvision(写真上)」のほか、ピュアEVである「smart fortwo electric drive」とカスタマイズバージョンの「fortwo cabrio mhd smart BRABUS tailor made 」という3台がジャパンプレミアとなる。軽い樹脂ボディ、発電する塗装など斬新なアイデアが盛り込まれたsmart forvisionはダイムラーグループの考える未来のコミューター像を具現化したものと言えよう。
今回、ダイムラーグループのショーテーマは『Connecting Show.』。
こうした26台のクルマを出展するだけでなく、三菱ふそうトラック・バスと共同で六本木のメルセデス・ベンツ コネクションと東京モーターショーの会場を結ぶ無料送迎バスを走らせるなど、ユーザーとのつながりを重視しているのが特徴だ。
さらにiPhoneやAndroidケータイ向けのスマートフォン用アプリ「Mercedes-Benz Connect」を開発、このアプリを入れたスマートフォンを持ってスタンド内を歩くことで、自動的に車両情報などを手元の画面で確認できるという。
また会場に訪れた際には、新進気鋭のデザイナー小野原誠氏による女性案内スタッフのオリジナルコスチュームにも注目したい。