ランボルギーニ「レヴェルト」発表 V12エンジン+3モーター搭載の新フラッグシップ

ランボルギーニは2023年3月29日、サンタアギータ本社で創立60周年を記念して、初のスーパースポーツカー用のPHEVシステム、V型12気筒エンジンHPEV(ハイパフォーマンス・エレクトリック・ビークル))を搭載した「レヴェルト(Revuelto)」を発表した。

レヴェルトは、かつてないほど斬新なアーキテクチャー、革新的なデザイン、最大効率を追求したエアロダイナミクス、新しいカーボンボディ・コンセプトにより、パフォーマンス、スポーツ性能、ドライビングプレジャーの面で新たな頂点に達している。新しい内燃エンジンと3基の電気モーター、そしてランボルギーニの縦置き12気筒エンジンに初めて組み合わされたダブルクラッチ・ギアボックス(DCT)の組み合わせとし、パワートレインは1015psというとほうもない出力を実現している。

パワートレインは、リッターあたり出力127ps/Lの新開発エンジン、そして優れた出力重量比の2基の軸形磁束(AFM)のフロント・モーター、8速DCTの上流側に配置されたラジアル形磁束の超扁平モーターという3基のモーターを組み合わせている。3基のモーターは4500W/kgという高出力のリチウムイオンバッテリーパックによって駆動され、EV走行モードも可能である。

ランボルギーニステファン・ヴィンケルマンCEOのコメント
「新型レヴェルトは、ランボルギーニの歴史におけるマイルストーンであり、我々の電動化戦略における重要な柱となるモデルです。ユニークで革新的なクルマであると同時に、私たちのDNAに忠実であり、V12は、私たちのスーパースポーツの伝統と歴史を象徴するシンボルなのです。レヴェルトは、新しい12気筒エンジンとハイブリッド技術を組み合わせ、お客様が求める感動を提供することと、排出ガスを減らす必要性との間に完璧なバランスを生み出すために開発しました」

■ カーボン材を多用したボディ骨格
このニューモデルの構造部はサンタアガタ・ボロニェーゼ工場で職人技によって生産されるカーボンファイバーを使用しており、モノコックやフレームだけでなく、ボディワークの多くの部分に採用されている。カーボンファイバーや軽量な素材を多用し、強力なエンジンパワーと組み合わせることで、ランボルギーニ史上最高の馬力荷重である1.75kg/psを達成している。

なおカーボン材は、メインモノコック、環状バルクヘッド、フロント・セクションは短繊維カーボンによる加熱成形材だ。そしてフロント・セクション全体をカーボン化した世界初のモデルとなっている。そしてユニークな環状構造のバルクヘッドはモノコック本体、Aピラーなどを強固に結合する役割を担っている。

ルーフはプリプレグ・カーボン成形であり、リヤシャシーは高強度アルミニウム合金製で、リヤエリアに2つの中空鋳造品を採用。リヤサスペンションのダンパー取り付けとパワートレイン、サスペンションを結合し、大幅な軽量化、剛性の向上、溶接線の大幅削減を実現している。

こうしたカーボン材の多用と最適な組み合わせにより、ねじり剛性は4万Nm/度と、レーシングカーなみのレベルだ。

その結果、0-100km/h加速はわずか2.5秒、最高速度は350km/h以上という、スーパーカー・セグメントの最高峰に位置するパフォーマンスを発揮する。この動力性能は、電動トルクベクタリングの導入による卓越したダイナミック性能と、完全電気駆動モードでも利用可能な4輪駆動と相まって、サーキットでも日常走行でも至高のドライビングを実現している。

■ デザインと傑出した空力性能
レヴェルトは全く新たにデザインされているが、デザインDNAは不変で、過去のV12のスポーツカーのイメージを継承しながら、まったく新しいスタイル言語を確立している。1971年のカウンタックから始まった独自のプロポーションのイメージは受け継がれつつ、ピュアで論理的なスタイリングが追求され、前方に跳ね上がるシザース・ドアも採用している。

デザイン責任者のミチャ・ボルケルト氏は、このデザインはアドレナリンを可視化したと語り、次世代のランボルギーニのデザインのベースになるという。

このフラッグシップ・スーパーカーの視覚的な特長は、ユニークで認識しやすいY字型のライトシグネチャーなどY字をデザインモチーフとしている。そしてフォルム全体では航空・宇宙的なイメージで統一され、フロントからキャビン、エンジン、六角形のエグゾーストへと続く2本のラインに包まれた彫刻のような表面処理にその特長を見ることができる。

デザインと空力性能の融合、つまり高いダウンフォースと最小限の空気抵抗を実現することが開発目標となった。そして様々な走行条件下で最高の空力性能を確保するために新たにアクティブ・リヤウィングが装備されている。専用の新しいアクチュエーターが開発され、3種類の設定により、あらゆる状況下で最適な荷重を管理することができるようになっている。

ウィングの角度はドライビングモードや走行状態に応じて自動変化し、また、ステアリングホイール上の専用ロータースイッチを用いて、ドライバーが好みに応じて手動で変更することも可能。クローズドポジション(低抵抗)では、EV走行時などや燃費向上に最も適している。一方、「ハイダウンフォースポジション」は、敏捷性とハンドリングを最適化するためダウンフォースを最大化される。

フロント部には、カーボンファイバー製のスプリッターが装備され、中央部は放射状の前縁、側面部は傾斜しており、渦を発生させてフロント荷重を高め、ホイールの抵抗を低減する。中央部は、アンダーボディに配置された細い曲線のブレードからなる4つのリヤ・ボルテックスジェネレーターに気流を流す形状になっており、車体下部に当たる気流のエネルギーを増大させる。これにより、さらなるダウンフォースが発生し、V12ではかつてないほど大規模なディフューザーに気流が流される。ディフューザーは低傾斜の中央部分(11度)と高傾斜の側面部分(15度)というチャネルシステムによって、アンダーボディから流入する気流を最適化させている。またディフューザーは、エンジンルームの構造材でもあり冷却の機能も果たしている。

こうした空力的な性能追求により、レヴェルトはアヴェンタドール・アルティメイトと比較してフロントで33%、リヤで74%もダウンフォースを増大させている。

■ 航空機の操縦席のようなインテリア
インテリアはランボルギーニの新しいデザインの方向性を定義する新たなデザインだ。ドライバーとパッセンジャーは、ダッシュボードとセンターコンソールの軽量な作りのY字型デザインで統合され、レースカーのような感覚を表現しており、その一方で最新のデジタル化や操縦のしやすさの直感的バランスも備えている。コンセプトは航空機パイロットを実感できるようなデザイン。

そのコンセプトに従い、パイロットと副操縦士の関係のように、運転席側の12.3インチデジタル・コックピットと助手席側のダッシュボードに設置された9.1インチ・ディスプレイで同じ情報を同時に見ることができる、新しい没入型の共有ドライブ体験を実現している。

3つのディスプレイによるインフォテイメントは、パーソナライズとカスタマイズを可能にする新しい機能とし、本物の没入型ランボルギーニ体験を作り出す。

ディスプレイにはスワイプ機能を導入し、パイロットと副操縦士はスマートフォンと同様に直感的なジェスチャーで、アプリケーションや情報を中央ディスプレイからサイドディスプレイに移動することができる。3つのデジタルスクリーンは、物理的なボタンのほとんどをなくすことができ、すっきりした見え方だけでなく、レーシングカーのようにドライバーが運転に完全に集中できるような機能を備えている。

ナビゲーションは新設計され、リアルタイムでダウンロードされる地図を使用することで、常に必要なエリアが更新され、同時にオンラインサーバーを利用することで、ルート計算や検索が大幅に高速化されている。ナビゲーションには、リアルタイムの交通情報、天気予報のほか、駐車場、ガソリンスタンド、充電ポイントの有無など、常に更新される地点のオンラインバンクなどの統合情報も含まれる。継続的に更新されるオンラインバンクを利用することで、場所だけでなく、営業時間、料金、使用方法などの情報も表示されるのだ。

またAmazon Alexaにより音声で各種情報を取得可能で、自宅のスマート家電を操作することもできる。その他に世界各国のオンラインラジオ・システムを採用され、しかも無線アップデートにより楽しめるコンテンツは時間とともに増加されるようになっている。

ステアリングホイールは、レースの世界観とエッセンザSCV12からインスパイアされている。スポークに配置された4つのローター・スイッチは、ドライビングモードと車両のリフトアップシステム、リヤウィングの角度を選択するためのスイッチだ。また押しボタンでウインカーやローンチコントロールなどの機能を作動させることができ、ドライバーは常にステアリングホイールを握ったままスイッチ操作ができるのだ。

また日常的なドライビングのためのデザインも重視され、優れた機能性を備えている。設計段階から、キャビンが広くて実用的であること、そしてサーキット走行に最適なレイアウトであることが重視されている。ルーフデザインは、アヴェンタドール・アルティメイトよりも26mm広いヘッドルームを提供し、84mm広いレッグルームを提供。シートの後ろにゴルフバッグの大きさまでの荷物を収納できるスペースを確保している。

さらにフロントフード下のコンパートメント、車内での快適性向上のためにセンターダッシュボード下と左右シートの間にも収納スペースを設け、助手席側のダッシュボードにはカップホルダーを内蔵するなど、機能的な要素が盛り込まれている。

またドライバー支援としてコネクト技術により、緊急自動通報と道路標識検知機能を備えている。故障が発生した場合システムが反応し、ユーザーをサポート。ランボルギーニ・コネクト・ビークル・トラッキング・システムは、不正使用を検知し、オーナーに通知するだけでなく、24時間体制のセキュリティ・オペレーション・センターと通信し、顧客の車両回収を支援する。

そして、ランボルギーニ初の先進運転支援システムも導入され、カメラ、レーダーなどにより、車線表示を監視し、ドライバーが不用意に車線線を越えた場合にステアリングを修正するアクティブレーン・デパーチャー・ウォーニング(ALDW)も設定。また、車線変更警告(LCW)は死角を監視し、車線変更前にドライバーに危険を警告。アダプティブクルーズコントロール(ACC)も装備されている。

なおエクステリア、インテリアともに顧客の注文に応じたカスタマイズが可能で、400色のボディカラー、サスティナブルにも注意を払ったインテリアも70色の素材、水性製造プロセスでリサイクルされたポリエステルから作られたダイナミカ・マイクロファイバーの新しい超軽量ファブリックそしてレザーとの組合わせが可能だ。

■ PHEVパワートレイン
ランボルギーニが新たに開発したPHEV(ランボルギーニ呼称:HPEV)はシャシー後方中央部のトンネル内に軽量でハイパワーなリチウムイオン・バッテリーを搭載したプラグインハイブリッド・システムを新規採用。パフォーマンスを最大限に引き出しながら、従来のV12に比べて排出ガスを削減するよう設計されている。

新開発のL545型V12気筒エンジンは、排気量6.5Lでランボルギーニ史上最も軽量で最もパワフルな12気筒エンジンとなる。総重量はわずか218kgでアヴェンタドールよりも17kg軽量だ。この新V12はアヴェンタドールなど過去のレイアウトと比較して、エンジンが180度回転して搭載しているのが特長だ。しかも9500rpmの最高回転数を実現し、最高出力825ps/9250rpmを発生する。リッターあたり出力はランボルギーニの12気筒エンジン史上最高の127ps/L。最大トルクは725Nm/6750rpmを発生する。

インテーク系は新設計で、圧縮比は12.6と高められている。また低回転からリズミカルで迫力のあるサウンドを発生し、高回転では高揚感がピークに導くクレッシェンドが響くようにサウンド・チューニングされている。

ハイブリッド・システムは、後輪に駆動力を伝達するV12エンジンに加えて、フロントアクスルに2つの軸形磁束(AFM)のフロント・モーターを採用、それぞれが前輪の各輪に駆動力を供給。また、8速DCTの上部にはリヤ用としてラジアル形磁束・超扁平モーターが配置され、選択した走行モードや状況に応じて、後輪に駆動力を供給する。

内燃エンジンと3基の電気モーターを組み合わせたトルクは、内燃エンジンが725Nm、フロントの電気モーターがそれぞれ350Nm、システム合計で1015psというスーパースポーツカーのカテゴリーの中でも傑出したパフォーマンスを発揮する。

フロントの2基のモーターは軽量な油冷式の軸形磁束(AFM)モーターで、前輪に駆動力/回生ブレーキ力を供給するだけでなく駆動トルクベクタリングの役割も果たす。またEVモードのときはこのフロント・モーターのみで走行するのが基本で、リヤ用のモーターは必要な場合のみ駆動トルクを供給する。

バッテリーはリヤのセンタートンネル内に縦置きに搭載されている。サイズは長さ1550mm、高さ301mm、幅240mm、パウチ式セルを集合させたリチウムイオン・バッテリーで、容量は3.8kWh。充電は家庭用電源、または公共充電器(最大7kW)に対応。さらにV12エンジンによる発電での充電も可能で、この場合は6分間で充電が完了する。

トランスミッションは新設計の湿式クラッチを持つ8速DCTを搭載。新しい8速ギヤボックスは、縦置きのV12エンジンの後部に横向きに配置される。これによりスペースが空いたセンタートンネル内にリチウムイオン電池のためのスペースを確保しているのだ。このレイアウトは、ホイールベースを維持し、最高のドライビングダイナミクスを実現するための効果的な重量配分を可能にしている。

なおランボルギーニの60年の歴史の中で、リヤ横型のギアボックスを搭載したV12モデルは、1966年に発売された革命的なミウラと、縦置きエンジンと横型ギアボックスを搭載したサーキット専用ハイパーカー、エッセンザSCV12のみだ。

横置き8速DCTは2軸構造。ブレーキング時にステアリングの左のパドルを押し続けると複数のギヤをダウンさせる「コンティニュアス・ダウンシフト」機能を持つ。8速ギヤボックスは、全長560mm、全幅750mm、全高580mmと非常にコンパクトで、これにハイブリッド用の新しいコンポーネント、最大出力110kW、最大トルク150Nmのリヤモーターが内蔵されている。

このリヤモーターは、スターターモーターとジェネレーターを兼ねるほか、回生電力をバッテリーを介してフロントモーターに供給する。また、EVモードでは必要な場合は後輪にも駆動力を供給し、前輪を駆動するモーターと合わせて電動4輪駆動を可能にし、滑りやすい路面でも正確にグリップ力を確保して安定した走行ができるようになっている。

リヤモーターとギヤボックスは専用のシンクロナイザーを備えたクラッチにより、どのドライビングモードを選択するかによって機能が選択される。V12エンジンに駆動力を供給しているときは、モーターはギヤボックスから切り離されたP3ポジションにあり、低速走行時や駐車時にはP2ポジションに移動し、バッテリーを充電し、スターターモーターとしての役割も果たす。

■ 至高の運動性能
レヴェルトは新しいアーキテクチャーにより最適な重量配分(フロント44%、リヤ56%)で、重心のセンター化、ホイールベースの最適化により完璧なダイナミック・バランスを実現し、公道でもサーキットでも極めて俊敏な操縦性能を実現している。また、スタビライザーの剛性を高め(フロント11%増、リヤ50%増)、ステアリングレシオをクイックにし、さらにリヤ操舵システムと、専用開発タイヤ(ブリヂストン ポテンザ スポーツ)により卓越した運動性能を生み出している。

またフロントにモーターを搭載したことで、ランボルギーニとして初めて電動トルクベクタリングを導入している。電動トルクベクタリングは、各ホイールに瞬時に最適なトルクを配分し、4輪ステアリングシステムとの相乗効果で、コースにおいてコーナリングでの俊敏性と、高速コーナリングでの安定性を高めている。

また、従来のシステムとは異なり、厳密に必要なときだけブレーキ・トルクベクタリングを介入させることで、効率を最大限に高め、より自然なドライブフィールと、高いレベルのコーナリング・パフォーマンスを生み出す。ブレーキング時には、フロントモーターとリヤモーターが回生による減速に寄与し、ブレーキへの負担を軽減しながらバッテリーを充電する役割も果たしている。

4輪ダブルウイッシュボーン式サスペンションはセミアクティブ・サスペンションとし、LVCS(車両統合ヨーコントロール)により、車両の荷重移動に合わせて自動的にサスペンション・システム、空力システムが統合制御され、意のままの操縦性能を実現している。
ブレーキは、最新世代のCCBプラス(カーボンセラミックブレーキプラス)を採用。フロントは10ピストン・キャリパーと410mm×38mmディスク、リヤは4ピストン・キャリパーと390mm×32mmディスクを組み合わせている。

レヴェルトはハイブリッド・システムに合わせ、新たに3つの専用走行モードが追加されている。 リチャージ、ハイブリッド、パフォーマンスの3つの専用ドライビングモードに加え、シッタ(シティ)、ストラーダ、スポーツ、コルサの各モードを、ステアリングホイール上の2つのロータースイッチで選択できるようにし、合計13種類のモード選択が可能だ。

例えば「チッタ」は、市街地での日常的な走行を想定したドライビングモードで、ゼロエミッションを実現。電気モーターを駆動するリチウムイオン電池の充電が必要な場合、充電ステーションがなければ、V12エンジンによる発電が行なわれ、わずか数分でフル充電される(リチャージモード)。

これにより、例えば排ガス規制のある歴史遺産的な市街地を電気モードでアクセスすることが可能になる。またこのモードに合わせて。サスペンション、トラクションコントロール、ギヤ選択は快適性重視に設定され、空気抵抗も最小に変更。そしてパワートレインの最高出力が180psに制限されることで最も燃費の良いモードとなるのだ。

ストラーダモードは、ダイナミックな日常走行やロングツーリングに最適で、高い快適性と高いスポーティさを兼ね備え、最大886psのパワーが発揮される。V12エンジンは常に稼働し、リチャージモードでは最適化されたバッテリーの充電状態を常に確保する。フロント・アクスルはトルクベクタリングをサポートし、アクティブ・エアロダイナミクスは高速道路などの高速走行時に最大の安定性を生み出す。

スポーツモードを選択すると、レヴェルトの個性が一変し、組み合わせ可能な3つのモードのそれぞれで、エキサイティングなドライビングが生み出される。リチャージ、ハイブリッド、パフォーマンスのいずれかを選択し、エンジンの稼働とハイブリッド・システムがフルに働き、同時にV12のサウンドが心地よい音色で表現され、最大907psのパワーが発揮される。ギヤボックスは最高のレスポンスで反応し、サスペンションとエアロダイナミクスはコーナリングにおける敏捷性とドライビングプレジャーを向上させるセッティングに変更される。

パフォーマンスとサウンドの両面でダイナミズムと出力の頂点に達するのは、サーキット用のコルサモードだ。パワートレインのポテンシャルを最大限に引き出す1015psが発揮され、ハイブリッドシステムの制御は、トルクベクタリングと4輪駆動がフルに活用され、エキサイティングでコントロールしやすいダイナミック性能が生み出される。

コルサ・リチャージ・モードでは、バッテリーを優先的に充電し、その充電量を最大化することが可能。また、上級ドライバーのために、ESCを無効にしてアクティブコントロールなしで最大限のパワーを体験したり、左ローター中央にあるボタンを長押しして起動する「ローンチコントロール」機能によって、フルパワーでのスタンディングスタートのスリルを味わうことも可能となっている。

専用開発されたランフラットのブリヂストン ポテンザ スポーツのサイズは、フロント265/35ZR20または265/30ZRF21、リヤ345/30ZR21または355/25ZRF22、または通常タイヤを選択できる。さらに専用開発されたブリヂストン ブリザックLM005が冬用タイヤとして設定されている。

なおレヴェルトは、現時点では量産前のヨーロッパでの認証前段階にあり、日本への導入時期は未定となっている。

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