2017年9月17日(日)、スイス、ヌーシャテルのデュ・ポール広場で20世紀最大の建築家・デザイナー「ル・コルビュジエ」として知られるシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリに敬意を表した「ランボルギーニ&デザイン」コンクール・デレガンスが初めて開催された。
ル・コルビュジエの生地である ラ・ショー=ド=フォンとヌーシャテルは、世界中から集まった 50台のランボルギーニに熱狂。ランボルギーニを象徴するミウラ、カウンタック、エスパーダ、LM002 そして 唯一無二のマルツァル、ヴェネーノ・ロードスターなど近年登場したスーパースポーツカーも展示された。
前日の9月16日には「ツール・デュ・シャルム・エ・デュ・デザイン」というノン・コンペティション形式のイベントも開催された。参加者は登録車でラ・ショー=ド=フォンへと向かい、そこでル・コルビュジエの2つの初期作品ヴィラ・トゥルクとメゾン・ブランシュと、有名な国際時計博物館を訪ねた。
審査は国際的な鑑定家やデザイン専門家等の著名人が名を連ねる審査員によって、ランボルギーニの歴史の各時代を代表する11のクラスで行われた。11のクラスの勝者からさらに選ばれた「ベスト・オブ・ショー」は、日本人コレクターが所有するシリアルナンバー4838、1971年のヴェルデ・セーナペのミウラSVが受賞。また、ランボルギーニ経営陣を含め同意を得た特別賞として「ベスト・オブ・ザ・ベスト」賞を1967年にマルチェロ・ガンディーニがデザインしたプロトタイプ車、マルツァルが受賞した。これは世界で最も有名な車のひとつで、1967年のモナコ・グランプリ開会の際にレーニエ大公とグレース妃が乗って登場し名声を博した。「ロング・ディスタンス・ドライビング」賞は、2500㎞を走破してイベントに駆け付けた英国のコレクターが、1987年の赤のカウンタックQVで受賞した。