ランボルギーニ ジャパンは2022年4月22日、ウラカンのニューバージョンの後輪駆動モデル「ウラカン テクニカ」を日本で初公開した。このニューモデルは、4月13日に開幕したニューヨーク国際モーターショーでワールドプレミアが行なわれ、それに続く形で大きな市場である日本、アジアでもその存在を強くアピールした。
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ウラカン・シリーズはこれまで、「ウラカン EVO」、「ウラカン EVO スパイダー」、「ウラカン EVO RWD」、「ウラカン EVO RWD スパイダー」、「ウラカン STO」をラインアップしてきたが、新たに「ウラカン テクニカ」がファミリーに加わることになる。
「ウラカン テクニカ」のポジションは、「ウラカン EVO RWD」と「ウラカン STO」の間に位置付けられた、次世代の後輪駆動スポーツカーとしている。
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ターゲット層は、公道、サーキットの両方でドライビング・プレジャーとライフスタイルの充足を求めるドライバーとされている。
「ウラカン テクニカ」のミッドシップにマウントされるパワーユニットは、「ウラカン STO」と同じ90度V型10気筒の5.2Lエンジンで、最高出力640ps/8000rpm、最大トルク565Nm/6500rpmというハイパワー・エンジン。日常での扱いやすさとサーキットでの妥協のないパフォーマンスを両立させたエンジンだ。トランスミッションは7速DCTを搭載。パワーウェイトレシオは2.15kg/psと強烈で、動力性能は最高速325km/hで、0-100km/h加速は3.2秒と発表されている。
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もちろんこのハイパフォーマンスを制御するために、フィードフォワード制御ロジックを採用したLDVI (Lamborghini Dinamica Veicolo Integrata:車両運動統合制御システム)を装備し、車両の挙動を完璧に制御し、ドライバーの意のままのコントロールを実現。
また、「ウラカン テクニカ」は、ダイレクトなステアリングレシオとトルクベクタリング付きの後輪操舵を採用。さらにパフォーマンス・トラクション・コントロール・システム(P-TCS)、専用サスペンションを装備。ドライブモードは、STRADA、SPORT、CORSAの3モードを選択することができる。
ボディサイズは、全長4567mm、全幅1933mm(ドアミラー込み2236mm)、全高1165mm、ホイールベース2620mmという限りなく低く、ワイドなスーパーカー・サイズとなっている。車両重量は1379kg(乾燥重量)。
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エクステリア・デザインは、ウラカン・シリーズ共通のフォルムだが、「ウラカン テクニカ」は空力性能優先のデザインとされ、フロントはブラックのY字デザイのバンパーとし、フロントの空力処理を改良してダウンフォースを強化している。
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リヤは新採用された垂直のリヤウィンドウなどリヤの形状の見直し、後方視認性を高めている。またエンジンカバーは新デザインのカーボンファイバー製採用。マフラー出口は六角断面に。そして固定式のリヤスポイラーを装備し、ウラカン EVO RWDよりダウンフォースを強化している。なお、エンジンカバー以外にフロントフードもカーボン製となっている。
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インテリアは高さ調節式スポーツシートを採用。インスツルメントパネルは最新のスポーツ走行に特化したデジタル・デザインとなっている。装備では、オプションで軽量ドア、チタン製リホイールボルト、フルハーネス式シートベルトなどがサーキット走行用の装備トリムがラインアップされている。
なおこの新型「ウラカン テクニカ」の正式な価格や導入時期などは今夏に発表が予定されている。
諸元表
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