ジープ グランドチェロキーのエンジン改良で燃費アップ

改良型エンジンが搭載されたグランドチェロキー75thアニバーサリーエディション
改良型エンジンが搭載されたグランドチェロキー75thアニバーサリーエディション

FCAジャパンは、ジープ生誕75周年記念限定車の第2弾として、「ラングラー」、「ラングラーアンリミテッド」、「グランドチェロキー」に「75thアニバーサリーエディション」を設定し、台数限定で2016年7月16日に発売する。その詳細はこちら。そのなかでグランドチェロキーだけは、特別装備が施されただけの限定車ではなく、大きな改良が施されているのだ。

今回導入されるグランドチェロキーは、フロントフェイスを一新。より精悍なマスクにLEDのフロントフォグランプを装備することで高級感が増している。さらに、STOP&GO機能付きアダプティブクルーズコントロールやアドバンストブレーキアシスト、クラッシュミティゲーション付き前面衝突警報、リヤバックアップカメラ、ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクションといった安全装備も標準搭載されることとなった。

そして、最も大きな改良点がエンジン。3.6LのV型6気筒DOHCペンスターエンジンは、改良型バリアブル・バルブ・タイミング機構(VVT)を採用。インテークバルブの開閉タイミングを制御するVVTシステムの調整範囲を従来の50度から70度に拡大することで、温間始動時のデトネーション(異常燃焼)を抑制し、新たに搭載されたアイドリングストップ機構の「START&STOPシステム」の作動幅を拡大することが可能となった。

また、2ステージ・バリアブル・インテーク・バルブリフト(VVL)も新たに搭載。これは、エンジン回転数と負荷に応じてインテークバルブのリフト量を2段階で調整し、エンジンの作動状態に応じてバルブ・リフトを変化させることで、ポンピングロスを低減し、走行性能を向上させる。また、排ガスをエキゾースト・マニホールドからインテーク・マニホールドに還流させるEGRシステムにクーラーを取り付けたクールド・エキゾースト・ガス・リサーキュレーション(CEGR)を導入することで、エミッションの低減効果をもたらすと同時に燃焼温度を下げ、圧縮比の向上を実現した。

これらの改良により、エンジンスペックは最高出力で従来型比+4psの290psに若干アップ。それ以上に恩恵をもたらしているのが燃費性能で、電動パワーステアリングの導入も合わせて、燃費が約12%アップ。JC08モード燃費では、従来型の8.6km/Lから9.6km/Lにまで向上している。

この改良型エンジンだけでも、75周年限定車の75thアニバーサリーエディションを狙う価値はある。

■価格
グランドチェロキー75th アニバーサリーエディション:604万8000円

ジープ公式サイト

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