ジャガークラシック「E-TYPE ZP COLLECTION」の製作を発表。F-Typeも?!

ジャガーのクラシック部門は2023年6月14日、ジャガーのアイコニックでもっとも有名なモデルである「E-TYPE」のレース初勝利を称え、2台1組、7組限定の「E-TYPE ZP COLLECTION」を製作すると発表した。

1961年に「E-TYPE」を市場に導入してからわずか1か月後、レース用に小規模変更を施した「E-TYPE」は、初めてのサーキットで初勝利し、栄冠を勝ち取ったという歴史がある。

インスピレーションの源となった2台のレースカーは、それぞれ「ECD 400」と「BUY 1」という登録番号で、1960年代にグラハム・ヒルとロイ・サルバドーリがステアリングを握った。

「E-TYPE ZP COLLECTION」の特徴は、「E-TYPE」のレースの伝統を記念する専用ディテールの数々と、現代的なクルマとしての使いやすさを備えている点だ。「E-TYPE」の歴史における重要なストーリーを称えるもので、その名称はレース用に改造を施した7台の初期車両に由来している。

当時のチーフデザイナーであったクロード・ベイリーは、量産型「E-TYPE」をジュネーブモーターショーで世界初公開した翌日に、これら7台の「ZP」車両の詳細を公表した。

発表からわずか1か月後の1961年4月15日、「ECD 400」、「BUY 1」の登録番号が付けられた2台の「E-TYPE」が、GTカーレースのオールトンパーク・トロフィーに参戦し、1位と3位を獲得。レースにおける栄光の歴史がスタートしたのだ。

レストアでBluetoothやナビも

今回復刻される「E-TYPE ZP COLLECTION」は、優勝したオリジナルのレース車両からインスピレーションを得たカラーリングを採用し、ドロップヘッド・クーペとフィックスドヘッド・クーペの2台1組で構成されており、英国コベントリーのジャガー・クラシック・ワークスのエキスパートたちがレストアを担当する。

このレストア・モデルは、1961年から1964年にかけて生産された、3.8Lエンジンを搭載したシリーズ1 「E-TYPE」の仕様がベースになっている。265bhpを発生するこの3.8Lエンジンには、日常的な扱いやすさを考慮して、現代的な電動クーリングファンや電子イグニッションを備えたアロイラジエーター、光沢仕上げのステンレススチール製エキゾーストシステムを装着している。

また各車両には、Bluetooth接続、ナビゲーション機能を備えたジャガー・クラシック・インフォテインメント・システムを搭載しており、日常的に使用できる仕様となっている。

F-Typeの限定モデルも登場?!

そして2023年後半、ジャガーのSVビスポーク・パーソナライゼーションチームは、「E-TYPE ZP COLLECTION」にインスピレーションを得た限定モデルとして「F-TYPE ZP EDITION」を発表する予定だ。

このモデルは、5.0L・V型8気筒のスーパーチャージド・エンジンを搭載した最後のジャガーのスポーツカーとなる。この限定モデルのうち14台は、「E-TYPE ZP COLLECTION」購入者に割り当てられることになっている。これにより、今後二度と再現されることのない歴史的な4台が誕生するのだ。

ジャガーは、2025年からモダンラグジュアリーな電気自動車(EV)専門ブランドへと変革を遂げることを掲げており、これにより、1935年にウィリアム・ライオンズ卿が設立したジャガー・ブランドのエキサイティングな新しい時代を迎えることになる。

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