キャデラックCTS試乗記 ドイツ車にも勝るダイナミック性能とアメリカンラグジュアリーの融合

マニアック評価vol634
ひと目でキャデラックと分かる個性的なデザインのCTS。アメリカではミッドサイズに分類される大きさで、メルセデス・ベンツEクラスやアウディA6、ジャガーXFなどとポジションを同じにしている。だが、そのブランドの持つ魅力はライバル不在だ。欧州のプレミアムセダンとは異なるアメリカンラグジュアリーであり、ドイツ車にも勝る走りも備えているのがCTSだ。
キャデラック CTS 試乗記

正統派セダンのディテールを持ちながら、低く、長いプロポーションは目を惹く。そして強く個性的な直線で描かれるボディデザインは力強く、存在感を際立たせている。全長4970mm、全幅1840mm、全高1465mm、ホイールベース2910mmと長いホイールベースはアメリカンラグジュアリーの象徴でもある室内の広さを強調できる。

試乗できたモデルはCTSプレミアムで左ハンドル。左ハンドルというのも今となっては新鮮で、また、ポリッシュ加工のアルミホイールを装着していることでも「アメ車」感をいい意味で感じる。搭載するパワーユニットは4気筒の2.0Lターボに8速ATを搭載したAWD。出力は276ps/400Nm。マグネティックライドコントロールのサスペンションを装備し、プレミアムモデルに相応しい、グローバルスタンダードなダイナミック性能を持っている。

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