ボルグワーナーは2020年8月6日、フォードの新型電気自動車SUV、ムスタング マッハEに高出力インテグレーテッド・ドライブ・モジュール(iDM:電気駆動統合モジュール)を供給し、2020年内に生産を開始すると発表しました。
電気駆動統合モジュールは、ボルグワーナー独自の熱管理システムや変速機構、それと他社製の駆動モーター、パワーエレクトロニクスが一体化されたユニットです。
ボルグワーナーは電気駆動統合モジュールの開発にあたり、拡張性やモジュール化に関する豊富なノウハウを活かし、フォード社の厳しい性能要求を満たす専用のドライブモジュールとして実現し、採用されました。
他のボルグワーナーの電気駆動ユニットとは異なり、電気駆動統合モジュールは電気モーターと同軸に動力を出力する同心軸変速機を採用していることが特長で、よりコンパクトなパッケージを実現。このために採用された高性能な変速機は、4278Nmの軸トルクと最大1万3800rpmの入力回転数に対応しており、高効率で、滑らかな乗り心地を実現しています。
このユニットには一体化されたパーク・モジュールを装備し、さらに電気駆動統合モジュールのシステム全体に効率的な冷却および潤滑システムを備え、すべてのコンポーネントを一つのコンパクトなアセンブリ内に納め、ノイズ、振動、ハーシュネスなどの面でも高いレベルを実現しています。
電気駆動統合モジュールはマスタング・マッハEの後輪用と、4WDのGTモデル用の前輪用ユニットにも供給します。