2013年12月5日、ミシガン州ディアボーンでフォード社は、次期型のマスタングを北米、アジア、欧州、オセアニアの四大陸の6つの都市で同時に公開した。次期型マスタングはフォードの最新テクノロジーが投入され、50年のマスタングの歴史の中で、最も革新的な進化を遂げた野心的なモデルである。
次期型マスタングは、ロングノーズ&ショートデッキのプロポーション、3連のリヤコンビランプ、シャークノーズと呼ばれる逆スラントのフロントノーズ、そしてギャロッピングホースなど、一目でマスタングとわかる伝統的なデザイン要素を残しながら、現代的な立体感のあるデザイン処理が巧妙に施されている。
インテリアは航空機のコクピットからインスピレーションを得て、運転中のドライバーに瞬時に必要な情報の提供と、エルゴノミクスに基づいた操作性の高いコックピットを実現しているという。さらにインテリアの細部にまでクラフトマンシップを追求し、質感の高いインテリア空間を確保した。さらにフォードの先進のドライバーコネクタビリティ・システム「SYNC」をなど最新の装備も採用されている。
パワートレインには、300psのV6エンジン、420psのV8エンジンのラインアップに加え、フォードの最新のダウンサイジング・エンジン「2.3L EcoBoost」エンジンが新たに加わる。このエンジンは309ps/407Nmという高い出力を発揮する。トランスミッションには、セレクトシフト付のゲトラグDCTトランスミッションが組み合わされる。
サスペンションはフロント、リアともに新開発、フロントはBMWなどと同じダブルボールジョイント式、つまり仮想キングピン軸を持つマクファーソンストラット式で、軽量かつ高剛性のペリメーター型のサブフレームと組み合わせれている。リヤは新たにインテグラルリンク式独立サスペンションを採用している。
マスタングは1964年4月17日のデビューし、その大胆なデザインとパワフルなエンジン、そして後輪駆動のエキサイティングなドライビングは、瞬く間にファンの心を捉えスポーツ・スペシャルティカーの代表となり、900万台以上が生産・販売されてきた。50年という節目を迎え、アメリカを代表するスペシャルティカーは、その舞台を全世界へと拡げ、新たな歴史を築くとしている。
ワン・フォード戦略によりマスタングはフォードを代表するスポーツモデルとしてグローバルカーとされ、そのために世界に通用する技術を投入した野心作といえる。
新型フォード マスタングEU仕様 諸元表
新型フォード マスタングUSA仕様 諸元表