2014年4月23日、フォード・ジャパンは、「One Ford」戦略のもとでグローバル商品として世界中で展開しているBセグメントのコンパクトSUV、「エコスポーツ」を5月31日から発売すると発表した。
エコスポーツは、フォードのコンパクトカー、フィエスタと同様にグローバルBプラットフォームをベースに開発され、コンパクトカーならではの俊敏性、実用性とSUVとしての機能性、走破性を高いレベルで融合させた、フォードのSUVラインアップの中で最もコンパクトなモデルだ。
搭載エンジンは、1.0L・3気筒エコブースト、自然吸気1.6L、1.5Lディーゼル、自然吸気2.0Lなど多様だが、日本市場には111psを発生するデュラテック 1.5L・Ti-VCT(吸排気独立可変バルブタイミング)が導入される。トランスミッションはゲトラグ社と共同開発された最新のデュアルクラッチ・トランスミッションの6速パワーシフトを搭載するFWDモデルで、パフォーマンスと環境性能を両立させている。
ボディ&シャシーはフィエスタ同様にクラストップレベルの運動性能とNVH性能を目指し、高張力鋼板、超高張力鋼板を多用した世界トップレベルの高剛性ボディを採用。サスペンションもフィエスタと同タイプだ。フォードのDNAであるスポーティでダイナミックな走行性能を実現している。ステアリングは電動パワーステアリング(EPAS)を採用し、わだち路でのステアリングの取られを自動補正するドリフト補正機能と、ステアリングの路面の影響による微小な振動やぶれを感知して自動補正するアクティブニブルコントロール機能を備えている。
エクステリアには、キネティックデザインをさらに進化させたフォードの新世代グローバル・デザインテーマ「New Global Design Language」が反映されている。またCd値0.371 という優れたエアロダイナミクボディを備えている。一方でオフロード走行も想定された大きなアプローチアングル(25度)やデパーチャーアングル(35度)、背面搭載のフルサイズ・スペアタイヤや樹脂素材でカバーされたバンパー、サイドシルなど、力強いSUVのデザイン要素も盛り込んでいる。最低地上高は180mm。
インテリアは先進的なデザインでありながら、快適で人間工学に優れた操作性を実現。デジタルオーディオプレーヤーやBluetooth対応の携帯電話を車両と接続することができ、音声コマンドもできる「SYNC(シンク)」を搭載。オートスピードコントロール、オートエアコンも標準装備。リヤシートはリクライニング機能も備えており、クラスを超えた快適な居住性を実現している。
ラゲッジスペースは、通常時で333L。60:40の分割可倒式のリアシートをダブルフォールディングすることによって最大容量1238Lの荷物を積載することができる。また室内に収納スペースを合計で20ヵ所も用意され、グローブボックスには350ml缶が6本収納可能で、冷房使用時に飲料を冷やすことができる。