2012年9月19日、フォード・ジャパンは、フォードのグローバル・コンパクトカー「フォーカス」の新型モデルを2013年の前半に日本に導入すると発表した。フォーカスは1998年に初代モデルが発売されて以来、世界で1000万台以上を販売しているフォードの主力車種の1つで、現在のフォーカスは2010年にジュネーブショーでワールドプレミアを行った3世代目。日本市場では2代目まで販売されきた。
フォーカスは、One Ford戦略のもと、かつてない規模で世界中のフォードのリソースを結集して開発されたグローバル・プロダクトで、120カ国以上で販売されている。
新型3代目のフォーカスは、2011年初頭からヨーロッパ、北米で発売が開始され、フォードが提唱するキネティック(動的な)デザイン・コンセプトを取り入れたスポーティなボディに、パワフルで燃費性能にも優れた新世代パワートレインを搭載。さらにドライバーをサポートする様々な先進の装備を備え、優れた走行性能と環境性能、そして高い安全性を誇るCセグメントのコンパクトカーである。
日本に導入されるモデルはスポーティかつ機能性に優れた5ドアハッチバックモデルだ。低く構えたフロントからリヤまでダイナミックなフォルムでまとめられている。
インテリアもキネティックデザインで統一され、先進的でスポーティな空間を演出。一方で素材やデザインはもちろん、色調などのバランスにもこだわり、クラフトマンシップを思わせる上質で快適な空間に仕上げている。またマイクロソフト社と共同で開発したフォード独自のドライバー・コネクト・テクノロジー「SYNC」を採用し、スマートフォンや携帯電話とSYNCを接続することで、音楽や電話を音声(英語)でスマートに操作することを可能にしている。
パワートレインは170psを発揮する2.0L直噴のデュラテック・エンジンを搭載。これにパワーロスが少なく、スムースなシフトチェンジが可能な6速PowerShift(デュアルクラッチ・トランスミッション)を組み合わせ、高い動力性能を実現している。またコーナリング時の操縦性、回頭性を高めるトルク・ベクタリング・コントロールを搭載するなど、先進の技術を惜しみなく投入し、フォーカスがこれまで高い評価を受けてきた優れたドライビングダイナミクスをさらに進化させている。
一方で環境性能は、エンジンの直噴化に加え、Ti-VCT(吸排気独立可変バルブタイミング)やADFSO(減速時燃料カット機構)などの技術を組み合わせることで、燃焼効率を向上させた他、ラジエターグリルにアクティブ・グリルシャッターを搭載し、空気抵抗を軽減、さらにエンジンの負荷を軽減させるEPAS(電動パワーアシスト式ステアリング)を採用するなど、低燃費性能も両立させている。
安全性では、30km/h以下の走行時に、前方車両に追突の危険性が感知された場合、自動的にブレーキをかけて追突を未然に回避、30km/h以上の場合は衝突ダメージを軽減する、アクティブ・シティストップなど最新の安全技術を投入している。またボディは強靭かつ軽量な超高張力鋼板を採用するなど、高い乗員保護機能を備える。
フォード・ジャパンは、2012年9月19日からフォーカス導入記念キャンペーンとして、新型フォーカスが参戦しているWTCC(世界ツーリングカー選手権)の日本ラウンド観戦チケットを20組40名にプレゼントするキャンペーンをフォード・ジャパンのホームページ上で開始する。また今後、来年の発売まで様々なキャンペーンや施策を通して、新型フォーカスの認知を向上させていく。
フォーカス主要諸元(参考値:日本導入予定スペック)
・全長×全幅×全高 4370mm×1810mm×1480mm
・駆動形式 FF
・エンジン ? デュラテック2.0L Ti-VCT直噴エンジン
・最高出力 125kW[170ps]/6600rpm
・最大トルク 202Nm/4450rpm
・トランスミッション ?? 6速PowerShift
・サスペンション(前) マクファーソン・ストラット
・サスペンション(後) 独立懸架式マルチリンク