フォード・マスタングがマッスルにマイナーチェンジ  動画付き

マニアック評価vol20
フォード・ジャパン・リミテッドは新型マスタングを10月25日より販売すると発表した。

現行マスタングは、国内では6代目マスタングとして2005年から発売されている。アメリカでは1969年から73年モデルまでを初代としているため、5代目に区分されている。今回、そのマスタングのパワートレインが一新され、よりパワフルになって登場した。

プラットフォームやボディへの大きな変更はなく、6代目で新設計されたD2Cプラットフォームを継続採用している。D2CはDセグメント、2ドア、クーペを意味し、マスタングとシェルビィ専用のプラットフォームである。また、ボディではルーフパネルのみ変更され、V6モデルで4%、V8モデルで7%空気抵抗を低減することができている。と同時にボディ剛性のアップにもつなげている。さらに全モデルでスタビライザーが大径化され、V8GTモデルではストラットタワーバーも標準装備され(先代ではオープンモデルのみ採用)、剛性アップが体感できる。

FJP_Mustang_Exterior_03_S 2011 Ford Mustang GT

↑V8 GTクーペ

エンジンはGTグレードがV8型5.0L DOHCとなり、先代のV8型4.6L SOHCから400cc排気量アップされている。先代はアルミブロックに可変バルブリフト機構(VCT・バリアブル カムシャフト タイミング)があり319ps/6000rpm、441Nm/4250rpmだったが、DOHC化され418ps/6500rpm、529Nm/4250rpmとなり、馬力で99ps、トルクで88Nmもアップしている。先代の可変バルブリフト機構も新型では、吸排気独立可変(TiVCT・ツイン インディペンデント バリアブル カムシャフト タイミング)に変更されている。パワーアップと同時に燃費性能も考慮されたものだ。アメリカではこのエンジンにCoyote(コヨーテ)の愛称がある。組み合わされるミッションも変更され、先代は5速の5R55S ATであったが、6速ATに変更されている。

FJP_Mustang_Exterior_09_S

↑V6 クーペ

V6モデルでは従来型が4.0L SOHCだったが新型では3.7L DOHCとなり300cc排気量がダウンしている。がしかし213ps/5300rpm、325Nm/3500rpmが、309ps/6500rpm、378Nm/4250rpm へとこちらもパワー・トルクともにアップしている。ミッションもGTモデル同様に6速ATに変更されている。

そのほかに、ダンパーやスプリングもエンジンやタイヤサイズが変更されたために、新たなスペックへチェンジしている。V8モデルが245/45-19で、V6モデルは235/50-18となり、それぞれ1インチサイズアップされている。

また、アドバンストラックというアクティブセーフティでは従来どおり、全車トラクションコントロール及びESC(横滑り防止装置 エレクトリック スタビリティ コントロール)は統合制御され、標準装備されている。

また、国内に未導入のシェルビィGT500もマイナーチェンジが行なわれ、5.4Lスーパーチャージャーエンジンもアルミブロックになり46kg軽量し、パワーは550hp、690Nmとマッスルモデルになっている。

V8 GTコンバーチブル 5.0L 6AT 570万円(税込)

V8 GTクーペ 5.0L 6AT 500万円(税込)

V6 クーペ 3.7L 6AT 430万円(税込)

フォードジャパン公式Web

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