2013年1月11日、フィアットクライスラージャパンは、2012年12月に発売したクライスラーの新フラッグシップサルーン「クライスラー 300」のハイパフォーマンスモデル「クライスラー 300 SRT8R」を3月2日から発売を開始すると発表した。なおSRTブランドの各モデルの詳細や動画コンテンツなどの情報を紹介するSRT専用サイトも新設された。
クライスラー社のスポーツブランドである「SRT」はStreet and Racing Technologyの略称で、2002年に初登場した。これまで各モデルの最高グレードとして位置付けられていたが、2011年に、クライスラーグループ内で最高のパフォーマンスカーを開発、販売するブランドとして独立した。圧倒的なパワートレーン、卓越した乗り心地、ハンドリングと機能性、ベンチマークとなるブレーキ性能、アグレッシブさと機能性を兼ね備えたエクステリア、レースからインスピレーションを得たスポーツインテリアという5つのパフォーマンス指標に基づいて開発されているという。
■クライスラー 300 SRT8
「クライスラー 300 SRT8」は、ダイナミック、エレガントで、モダンなラグジュアリーサルーン「クライスラー 300」のハイパフォーマンスモデルというポジショニングだ。
正統派のFRセダンとしてクラシックな風格を漂わせる。エンジンはグランドチェロキーSRT8 同様の6.4L・V型8気筒へミヘッドを搭載し、最高出力472ps/6100rpm、最大トルク631Nm/4150rpm を発揮する。トランスミッションは5速ATを組み合わせる。
ポルトローナフラウ社の本革インテリアトリムやハーマンカルダン社製の19スピーカーによるプレミアムオーディオといった装備も備えた究極のラグジュアリースポーツカーだ。
■ジープ・グランドチェロキー SRT8
シープ・ブランドでは、史上最高のパオーマンスを誇るグランドチェロキー SRT8を新設定し、1月から発売を開始した。また3月2日から グランドチェロキーSRT8の限定車「ジープ・グランドチェロキー SRT8 アルパイン」(限定20 台)と 「ジープ・グランドチェロキー SRT8 ベイパー」(限定50 台)を発売すると発表した。
今回発売を開始したグランドチェロキー SRT8は、先代の6.1Lエンジンからから排気量を6.4Lに拡大した新型V8型ヘミ・エンジンを搭載する。
このエンジンは半球形の燃焼室形状や気筒あたり2本のスパークプラグを持つデュアルイグニッションシステム、可変バルブタイミングなどStreet & Racing Technologyチームがレースで培った技術を盛り込み、468psの最高出力と624Nmの最大トルクを発揮する。その一方で、負荷の少ない走行状況下では8気筒中の4気筒を休止させ、燃費を最大20%も削減するフューエルセイバーテクノロジーを搭載している。
サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リヤにはマルチリンクを採用しており、ビルシュタイン製のアダプティブダンピング・ダンパーを採用。新採用のセレクトラックシステムにより可変制御される。このセレクトラックシステムは「オート」、「トラック」、「スポーツ」、「スノー」、「トゥ」の5モードから路面状況に適切な減衰力を選択することができる。また、ブレンボ製のブレーキキャリパーはフロントが6ピストン、リヤ4ピストンと強力。100km/hから停止までの制動距離は35.4mという圧倒的なブレーキ性能を備えている。
限定車のグランドチェロキー SRT8 アルパイン、グランドチェロキー SRT8 ベイパーはブラッククロームカラーの20インチアルミホイール、グロスブラックカラーのJeep バッジとフロントグリル、リヤのライセンスプレートバーもブラックといった全体的に黒を基調としたグランドチェロキーSRT8 をベースとした初の限定車だ。これまで要望の多かった白のボディカラーがAlpine、黒をベースとしたものがベイパーという設定だ。