アウディ ジャパンは2023年12月14日、超高性能フラッグシップ・スポーツクーペ「R8」の日本における最終限定モデル「R8クーペ Japan final edition」を8台限定で発売した。
R8は、アウディのレーシングモデルやRSモデルを開発・製造・販売するアウディスポーツ製で、レーシングカーの遺伝子を受け継ぎながら、ハイパフォーマンスと日常走行における扱いやすさ、乗り心地を兼ね備えたV型10気筒エンジンをミッドシップ搭載するフラッグシップ・スポーツクーペとして、過去17年間にわたって販売されてきた。
限定モデルR8クーペ Japan final editionは、R8が歴史の最終章を迎えるにあたり、その圧倒的なパフォーマンスと日本の美的センスを融合させた、8台のみの限定モデルとして日本の顧客のために製作されている。
【関連記事】アウディ V型10気筒エンジンを紐解く
搭載されるのは5.2Lの自然吸気V型10気筒エンジンだ。このエンジンは2009年にデビューし、2015年には第2世代に進化。FSIシステムを徹底的に見直し、インテークマニホールドに燃料噴射システムを追加することにより排出ガス特性を改善。また、シリンダー オン デマンド(COD)システムが部分負荷状態で片バンクの5気筒を休止させることで燃費を向上させている。
モータースポーツの技術を反映したこの90度V10エンジンは、大排気量にも関わらず最大8700rpmまで回る高回転型エンジンで、ドライサンプ・システムを採用。アウディスポーツで高精度なハンドメイドにより組み上げられている特別なエンジンで、最高出力は620ps/580Nmを発生。7速Sトロニック・トランスミッション、クワトロ・システムと組み合わせている。
デザイン
デザインは、シンプルでエレガントな水平基調のクーペフォルムで、多数のカーボンパーツを採用。エクステリアをストイックに引き締めるブラック「Audi ringsパッケージ」との組み合わせとすることで、R8の比類なきパフォーマンスを表現。ボディカラーは、上質で柔らかなアイビスホワイトマットを採用し、ハイパフォーマンスを暗示するセラミックブレーキのグロスレッドキャリパーとの組み合わせは、日本古来の紅白の華やかさを演出している。
ホイールは、もう一つのテーマカラーである金に見立てたマットブロンズポリッシュトのアウディスポーツ製20インチ・5エヴォスポークデザインのアルミホイールを装備。このように今回の限定モデルは、ハイパフォーマンスとエレガンスを兼ね備えたR8に、白・赤・金という日本の伝統に通じる3色を組み合わせ、日本マーケット専用の特別感あふれる限定車となっている。
インテリアはAudi exclusiveをベースに、ブラックを基調にアラバスターホワイトとのツートンカラーで統一し、アラバスターホワイトダイヤモンドステッチングがアクセントとなっている。
スポーツシートはファインナッパレザー、ヘッドライニングとラゲッジコンパートメントライニングにはアルカンターラを採用し、上質でスポーティな仕上げとなっている。ステアリングホイールは、標準装備の3つのコントロールボタンに加え、エンジンサウンドをコントロールするボタンの追加により、4コントロールサテライトのマルチファンクション・タイプだ。またドアシルトリムには、8台の限定を示す数字とともにJAPAN FINAL EDITIONと刻まれている。
そしてまた、この最終モデルの購入者にはアウディジャパンから特別メモリアルプレートがプレゼントされる。
これは、ヨーロッパのオーナー向けのVIN Artというプログラムによるもので、購入したR8クーペ Japan final editionのシャシーナンバーを刻印したメタルポートレートフレームが作成され、世界にひとつだけのメモリアルディスプレイプレートとしてオーナーに贈呈される。