アウディ ジャパンは2016年1月14日、プレミアムSUVの「Q7」をフルモデルチェンジし、3月下旬より全国の正規ディーラーを通じて販売を開始することを発表した。
Q7は、最大7人乗りの広いキャビンを備えたプレミアムSUVで、日本では2006年に初代モデルの導入がスタート。初のフルモデルチェンジで今回2代目となる新型は、ボディ外板パーツにアルミを使用するなどして車両重量を最大300kgも削減したほか、ボディのコンパクト化や初の4気筒ユニットを搭載するなど、ダウンサイジングを敢行。運動性能、燃費効率を改善している。とりわけ、この4気筒2.0Lターボエンジンは排気量の適正化、つまりライトサイジングのコンセプトとなるユニットだ。
まずボディサイズは、従来モデルよりも全長で20㎜、全幅で15㎜の小型化。とはいえ、5mを超える全長と1.9mオーバーの全幅、アウディらしい塊感のあるスタイリングは、Qシリーズのトップモデルにふさわしい堂々としたものだ。
ボディは若干コンパクトになっているが、室内空間はパッケージングの改善により広くなっており、室内長を拡大。とくにオプションの7シーターパッケージの3列目シートは、ヘッドルームとショルダールームともに広くなり、居住性が向上している。
搭載されるエンジンは、V型6気筒3.0Lスーパーチャージャー(3.0TFSI)と、直列4気筒2.0Lターボ(2.0TFSI)の2種類。そのスペックは、前者が最高出力333ps/最大トルク440Nm、後者が252ps/370Nmで、軽量化を達成した車両重量の恩恵もあり、パフォーマンスと燃費性能を高次元で両立する。
このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、新開発の8速ティプトロニック。フリーホイーリング機能を採用するとともに、小型・軽量化が図られている。駆動方式はもちろんクワトロ(4WD)で、前後トルク配分を15:85から70:30の間で自動制御。また、センターデフをトランスミッションハウジングと一体化することで、小型化と軽量化を実現した。
また、全モデルにアイドリングストップ機構のスタートストップシステムと、ブレーキエネルギー回生システムを標準装備。燃費性能向上に大きく貢献する。
サスペンションは、従来のダブルウイッシュボーンから5リンクに刷新。この新サスペンションは、重心点を低くするとともにバネ下重量を大幅に低減し、走行性能向上と軽量化にも貢献。エアサスペンションや4輪ステアシステムをはじめとする先進テクノロジーも搭載されている。
また、安全装備も充実。追突の被害を回避・軽減する自動ブレーキのほか、レーンキープアシスト、渋滞アシスト機能を備えたアダプティブクルーズコントロールなどを、全車に標準装備する。
このほか、指での文字入力ができる大型タッチパッドを備えた最新世代のアウディMMIや、12.3インチのTFTディスプレイを採用した新開発のアウディバーチャルコックピットなど、先進装備も満載となる。
なお、2016年後半には、プラグインハイブリッドの導入も予定しているとのことだ。