2017年4月4日、アウディ ジャパンは、Audi A5/S5クーペ、A5スポーツバック、A5カブリオレの各モデルをフルモデルチェンジし、同日から受注を開始すると発表した。A5/S5クーペ、スポーツバックは4月下旬の発売。カブリオレと、今回から新たに導入されたFFのA5スポーツバック2.0 TFSI、スポーツバック2.0 TFSI sportは7月下旬頃に導入予定となっている。
■概要
第2世代となるA5/S5のスポーツバック、クーペともに、「美しさとスポーティな走りと実用性の融合」というコンセプトを守り、エンジンはパワー、燃費性能をさらに向上させ、運転支援システム、コネクティビティ、そしてインフォテイメントの機能などを大幅に向上させている。
ボディタイプは3ドアのクーペ、多様性を兼ね備える5ドアクーペのスポーツ、そして電動開閉式ソフトトップのカブリオレという、3つバリエーションを展開。もちろんメインモデルは5ドア・スポーツバックだ。
デザインは、サイドはキャラクターラインと一体化されたクラムシェル・ボンネット、ボディ側面はフェンダー上部からボディ後端まで、かすかにうねるように流れるダイナミックさを強調するくっきりとしたサイド・ラインと前後フェンダーの張り出しにより、ダイナミックでエレガントなボディフォルムを実現。
インテリアでは、室内長は17mm延長され、前席のショルダールーム(従来型比+26mm)、ヘッドルーム(同+12mm)ともそれぞれ広められている。後席乗員のニールームも23mm拡大。また、クーペのトランク容量は従来から10L増え、クラストップレベルの465Lを実現し、スポーツバックは486L/1300Lという大容量となっている。
ボディは従来モデルより約70kg軽量化されるとともに、ボディ骨格に超高強度の熱間成形スチールを多用し、高剛性と高強度を両立。またボディ全体での入念なNVHの対策が盛り込まれ、クラストップの静粛性を実現している。
カブリオレは、クーペと同等の静粛性を備えたソフトトップを装備。50km/h以下でソフトトップは開閉し、オープンは15秒、クローズは18秒と素早い。またカブリオレのボディは特別にチューニングされ、ボディのねじり剛性は従来より40%向上。なおラゲッジ容量はソフトトップ装着状態で380L、オープン状態で320L。
■Bサイクルエンジンを搭載
今回新たに設定したFFモデル「A5 スポーツバック 2.0 TFSI」と「A5 スポーツバック 2.0 TFSI spor」tには、A4と同様に190psを発生する、ミラー・サイクルによるライトサイジング・コンセプト(アウディの正式呼称はBサイクル)を採用した2.0L TFSIエンジンが搭載される。
クワトロ・システムを採用したA5 スポーツバック 2.0 TFSIクワトロ スポーツ、A5 クーペ2.0 TFSIクワトロ スポーツ、A5カブリオレ2.0 TFSI クワトロ スポーツの3モデルには、252ps/370Nmを発揮する高出力版の2.0L TFSIエンジンが搭載される。
いずれもトランスミッションは、7速Sトロニックを採用し、従来モデルのエンジンと比較して最大出力で+41馬力、トルクは+20Nm向上。0-100km/hを6.0 秒で加速。燃費効率も16.5km/Lと先代(13.6km/L)比で21%改善している。
またS5クーペ、 スポーツバック、 カブリオレのS5シリーズには、354ps/500Nmの強力なパワーを誇るツインスクロール・ターボチャージャー付き3.0L V6 TFSIエンジンが搭載され、クワトロ・システムとフリーホイール機能付き8速ティプトロニックのATトランスミッションが組み合わされる。
このV6エンジンは新設計で、ツインスクロール・ターボは90度Vバンクの谷間に配置され、吸気はバンク外側にレイアウト。またこの3.0L V6エンジンもS4と同様にBサイクルを採用している。S5クーペの0-100km/h加速は4.7秒。一方でJC08モード燃費は12.7km/Lとさらに低燃費を実現。