2017年3月7日、アウディはA3スポーツバックg-tronを購入したすべてのユーザーに、気候に悪影響を与えないアウディe-gasを3年間無償で提供すると発表した。
このアウディe-gasというのは、再生可能エネルギーを使用して水とCO2から作られるか、藁や刈り取った草といった有機残留材から生成されるもの。その生産過程でエンジン燃焼時に発生するのと同じ量のCO2を燃料内に取り込むことから、これを燃料としてg-tronモデルが走行する場合、CO2排出量が80%削減されることになる。
今回の発表は2018年の5月31日までにAudi A3 スポーツバックg-tronを注文したユーザーは、クルマに標準装備されるパッケージの一部として、この燃料の供給を3年間受けられるというもの。e-gasを使って走るAudi g-tronモデルのラインアップはヨーロッパにおいて、さらに拡大される予定で、初夏にはA4アバントg-tronとA5スポーツバックg-tronの注文受付が開始される。これらのモデルにも標準でe-gasを提供するプログラムが適用されることとなっている。
[編集部からのひと言]
e-gasを燃料とするアウディg-tronは、アウディが研究する合成メタンガスで、フォルクスワーゲン、アウディが目指す2020年CO2排出量95g/kmを実現するための切り札として2013年のジュネーブショーで発表している。アウディは工場から排出されるCO2と風力発電で生成される水素と合成することから合成メタンガスが生成され、天然ガスのメタンガスCH4と全く同じ成分だという。欧州ではすでにパイプラインが整備されているため、すぐにでも次世代燃料として利用することが可能だという環境技術と位置付けられている。
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